Written by M.Ken'ichi

アルツハイマー型認知症とは|割合と危険因子について

認知症

認知症の親を心配する家族
『 親が認知症になったみたい。アルツハイマー型認知症って診断されたけど、具体的に教えてほしい。』

そんな質問にお答えします。アルツハイマー型認知症は高齢発症タイプと若年発症タイプに大別されますが、ここでは高齢発症タイプについて解説します。なお、ひとえにアルツハイマー型認知症といっても膨大な情報量です。いくつかに分けてお話を進めていきます。今回はアルツハイマー型認知症の割合と危険因子についてです。

※現在、認知症専門医のもとで勉強中です。ここでは認知症に関して得られた知見などを少しずつ公開していきます。

今回の内容

  • アルツハイマー型認知症とは
  • アルツハイマー型認知症の割合
  • アルツハイマー型認知症|5つの危険因子

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アルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー病
脳細胞の中に異常タンパク質がごくゆっくりと蓄積されて発症する病気です。10-20年が経過するなかで、一定以上の異常タンパク質が溜まると、脳細胞の働きが低下して認知症の症状が少しずつ出現してきます。多くの場合は『 もの忘れ(記憶障害)』が初期症状です。

これは記憶を司る『 海馬 』に異常タンパク質が溜まりやすいことが原因で起こります。異常タンパク質がさらに溜まると、周囲の正常な脳細胞を巻き込んで死なせてしまいます。

じゃあ異常タンパク質を取り除けば治るのではないかとの意見がありますが、残念ながらそれは難しいようです。実際に取り除いた研究がありますが、完治には至らなかったとの報告があります。したがって、アルツハイマー型認知症では異常タンパク質の蓄積とともに、ごくゆっくりとした進行は避けられないのが現状です。

なんでもかんでもアルツハイマー型認知症のせいにしてはいけない

アルツハイマー型認知症では症状が加速度的に進行することはありません。突然進行したり症状の変化が起こったりしたときは、他の病気や薬の副作用を合併した可能性が極めて高いです。アルツハイマー型認知症自体は治らずとも、合併した病気は治せる可能性があります。なんでもかんでもアルツハイマー型認知症のせいにしてはいけません。

アルツハイマー型認知症の割合

認知症の割合
アルツハイマー型認知症は原因として最も多く、認知症全体の約70%を占めます。男女比はおよそ1:2くらいで、女性に多い傾向です。

アルツハイマー型認知症|5つの危険因子

危険因子とは『 ある要因を有している人が、それを有していない人に比べてある疾患を発病する確率が高くなること 』です。危険因子は発病に影響を与える要因ではありますが、必ずしも因果関係があるわけではない点に注意しましょう。アルツハイマー型認知症の危険因子と言われているものを以下に挙げます。

  • 加齢
  • 性別(女性)
  • 子ども時代の低教育歴
  • 頭部外傷の病歴
  • 遺伝性危険因子の存在(アポリポ蛋白Eのε4多型)
  • 上記4つの危険因子に関しては生活歴などを振り返ればわかります。しかし、アポリポ蛋白Eのε4多型については血液検査をしないとわかりません。かかりつけ医に相談してみると良いかもしれません。次回はアルツハイマー型認知症の症状と経過について解説します。