ダイエットをするなら身体組成を知ろう|身体組成計の活用

ダイエットを始める人
『 そろそろダイエットしなきゃ。とりあえず体重だけ計ればいいのかな…??』
そんなお悩みにお答えします。ずばり、ダイエットをするなら身体組成を知っておきましょう。身体組成とは体重の内訳のことで、筋肉量や体脂肪量の比率がわかります。体重の数値だけにとらわれていると、ダイエットの成果がわかりにくいです。身体組成計を用いて身体組成を計りましょう。
今回の内容
- 体重、脂肪組織、除脂肪組織
- 身体組成計を活用する
- 体型指数(BMI)
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体重、脂肪組織、除脂肪組織
身体組成の基本についてもう少し説明します。そもそも体重は脂肪組織と除脂肪組織の重量に分けられます。それら脂肪組織と除脂肪組織の割合のことを『 身体組成 』といいます。
いわゆる脂肪のことです。具体的には80%が脂肪細胞、20%が水分やタンパク質で構成されています。
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除脂肪組織
脂肪以外の組織の総称です。主に筋肉、次いで内臓や骨などがそれに当たります。75%が水分、それ以外はほとんどタンパク質で構成されています。
イメージするためにちょこっと例を挙げてみます。
『 体重60kg、体脂肪率10% 』 脂肪組織の重量:6kg 除脂肪組織の重量:54kg ・ 『 体重60kg、体脂肪率20% 』 脂肪組織の重量:12kg 除脂肪組織の重量:48kg ・ 『 体重60kg、体脂肪率30% 』 脂肪組織の重量:18kg 除脂肪組織の重量:42kg
体脂肪率が10%では脂肪組織の重量はわずか6kgですが、体脂肪率が30%では脂肪組織の重量だけで18kgもあります。もちろん後者のほうが見ため的にも『 デブ 』です。写真で比較するととてもわかりやすいのですが、数値だけでも違いは明らか。体重は同じなのですが…。
余談ですが、脂肪組織は重量に比して体積が大きいのが特徴です。したがって、同じ体重でも体脂肪率が高いと太って見えるわけです。
身体組成計を活用する
身体組成が計測できる体重計を活用しましょう。ただし測定結果にはバラつきがあるので、3回くらい計測してその平均をとると良いかもしれません。できるだけ精度の高い数値を知りたい場合は、市営のジムなどで測れるかもしれません。『 InBody 』がなかなかの精度です。頻繁に計測する必要はありませんが、初回は計ったほうが良いでしょう。
体型指数(BMI)
『 Body Mass Index:BMI 』とは太り過ぎか痩せ過ぎかの目安です。公式は『 体重(kg)÷身長(m)² 』です。
日本の基準値は『 18.5未満:痩せ過ぎ 18.5以上25未満:標準 25以上:肥満 』です。たとえば『 60kg、170cm 』で計算すると『 60 ÷ 1.7 ² = 20.8 』なので、BMIは『 標準 』になります。
まとめ
・身体組成とは脂肪組織と除脂肪組織の割合のこと。
・ダイエットをするなら体重の数値よりも身体組成の数値を気にしましょう。
参考資料
岡村浩嗣:ジムに通う人の栄養学, 講談社, 2013.