理学療法士になるデメリット【ベスト3】

理学療法士を目指している人/現役の理学療法士
『理学療法士になるデメリットがあれば、参考までに聞いてみたい。』
そんな質問にお答えします。
私、現役の理学療法士です。この記事を書いている時点で、間もなく14年目になります。なんてことのない理学療法士の独り言ですが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
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本日の内容
- はじめに
- 一般的なキャンパスライフとはいかない
- 高い昇給は望めない
- 肉体的・精神的にきついことがある
- おわりに
はじめに
異動や転職を含めると、整形外科病院→クリニック→個人医院→老人保健施設→訪問看護ステーションを経験してきました。今回は、今のところ感じている『理学療法士になるデメリット』について少しまとめてみました。
一般的なキャンパスライフとはいかない
理学療法士になるにあたり大学や専門学校にいくわけですが、一般的に思い描くであろうキャンパスライフとはいかないと言えます。というのは、理学療法士には実習と国家試験があります。3年生や4年生ともなると、とにかく時間がありません。
実習期間は学校によりますが3年次の評価実習で3-4週間/1回、4年次の総合実習で2ヵ月/1-2回ほど実施するところが多いと思います。さらに実習のための準備期間が必要なので、想像以上に時間がありません。
そんなこんなですべての実習が終わったかと思うと就職活動が始まり、時を同じくして毎年2月末に実施される国家試験に向けて鬼のような勉強期間が始まります。
思いっきり羽を伸ばして遊べるのは1年次~2年次の前半くらいですが、過密なカリキュラムと不慣れな医学の勉強に手こずること必至です。遊びと勉強の切り替えが上手な人は別ですが、大半は勉強にウエイトが乗りがちだと思います。『よく学び、よく遊ぶ』ことはめちゃめちゃ大切だと思いますが、結構難しいと言えるでしょう。
高い昇給は望めない
理学療法士になって後悔したこと【ベスト3】|matsukenblog
理学療法士になって後悔したことは『自己研鑽という名の自己投資を強いられることが多い』『医療業界という特殊で狭い世界に染まってしまう』『給料が安い』です。だいぶ偏った意見かもしれませんが、率直に感じていることを並べてみました。なお一応ことわっておきますが、理学療法士の仕事は好きです。
この記事を書いている時点で間もなく14年目になりますが、年収は新卒時との差がほとんどありません。まじで。もちろん昇給自体はありますがほんの数千円なので、所得税でプラマイゼロです。
じゃあ「出世すればいいじゃん」と言われればそうなのでしょうが、出世したところでって感じです。責任者という重圧に対してコスパが悪すぎます。
ちなみに理学療法士で高所得を得るには大学教授になったり、研修会の講師として利益を得たりする方法がありますが、みんながみんなできるかというとまず無理です。ということで、私だったら副業でちょっとプラスにしたほうが良いかなと考えちゃいます。
それについてはこちらの記事に少しまとめてあります。内容はちょっといまいちですが、多少なりとも参考になれば幸いです。なお記事では触れていませんが、株もいいですよ。私も毎日チェックしています。
【理学療法士】おすすめの副業3パターン & 絶対にやってはいけない副業 | matsukenblog
理学療法士におすすめする副業は『 ブログ 』『 短時間・高収入アルバイト 』『 本業に関わる仕事 』です。個人的におすすめなのは『 ブログ 』+『 短時間・高収入アルバイト 』の組み合わせです。逆にやってはいけない副業、その代表例がコンビニのような『 時間売りのアルバイト 』です。あなたならどれを選びますか?
医療制度上、点数(いわゆる利益)が決まっており、無限大に点数(利益)を求めることはできないのです。つまり、入ってこないものは払えないということです。私の誤解があったら申し訳ありません。
ちなみに一般的な会社であれば利益を求めるのが普通です。では医療業界で同じことが言えるかというと、倫理的には「NO」だと思っています。倫理的と言ったのは、現実問題として儲けなければ潰れるからです。
ちょっとまとまらない話になりましたが、まあとにかく理学療法士では『高い昇給は望めない』というのは間違いありません。
肉体的・精神的にきついことがある
『白衣の土方』って聞いたことあると思いますが、理学療法士のことです。老人保健施設やデイケア勤務であれば多少は楽ですが、病院やクリニック勤務だと結構な肉体労働です。ヘタしたら一日中動き回っています。短期的であれば問題ありませんが、これが一生続くのかと考えると恐ろしいです。
精神的にも堪えます。下記の記事に少しまとめましたが、一番は『結果が出せなかったとき』です。「一番」というだけで、他にもきついことはあります。どんな仕事でも多かれ少なかれきついことはありますが、理学療法士の世界でも同じことが言えます。
理学療法士になって辛かったこと【ベスト3】|matsukenblog
理学療法士になって辛かったことは『結局はコミュ力が大切だと知った実習』『半ば強制的な勉強会』『結果が出せなかったとき』です。理学療法士は楽しいことが多い反面、辛いことも多々あります。仕事をしていれば、みんな同じかもしれませんが。
結果が出せなかったからというわけではありませんが、精神的に病んでしまい療養休暇をとる人もわりといます。私ではありませんよ。私の場合はいろいろあって、病んで辞めた口です。そして2ヵ月間ニート生活を堪能していました。ニートはニートでね、結構きついんですよ。そのうち記事にまとめたいと思います。
まとめると肉体的にきついのは、さいあく耐えられます。しかし、精神的にきつくて病んでしまうと立ち直るまでに時間を要すばかりか、なんというか人生がすり減ってしまいます。そういう意味において、精神的にきついのはデメリットが大きすぎます。
やっぱりね、人間はどこかでガス抜きをしないといけません。趣味があればそれに没頭するのが一番おすすめです。趣味がない人はちょっとヤバいので、早くなにか見つけたほうがいいです。
個人的には登山やキャンプ、写真をおすすめします。「人とあまり会わなくていい」「一人でもできる」「感性が研ぎ澄まされる」という点において大変優れています。お金はかかりますけどね。
おわりに
最後までお付き合いいただきありがとうございました。何をもってデメリットと感じるかは人それぞれだと思いますが、今回はわたしが感じていることについて述べてみました。またこんな感じで少しずつアウトプットしていきたいと思います