【心理学】褒めることは、子どもの集中力を高める

悩める教師や両親
『子どもの学習意欲や集中力を高める方法があれば知りたい』
そんな質問にお答えします。
ここでは参考書籍から得た心理学の理論をもとにざっくりと解説していきます。無論、こうすれば間違いないという方法は存在しませんが、心理学はきっとあなたの助けになります。
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本日の内容
- 褒めることは「やる気」と「集中力」を高める
- 褒めると集中力が高まる|ブリガム・ヤング大学カルダレラ博士らによる実験
- 「褒める」と「叱る」の理想的なバランスとは
褒めることは「やる気」と「集中力」を高める
結論からいうと、褒めたほうが学習意欲と集中力が高まります。『褒めること:叱ること=2:1』が理想的です。褒めてばかりではダメですし、叱ってばかりでもいけません。意識的に褒めることと叱ることの頻度を調整してみましょう。これについて行った実験をご紹介します。
褒めると集中力が高まる|ブリガム・ヤング大学カルダレラ博士らによる実験
幼稚園~小学生の2356名を3年間にわたって追跡調査をしました。教師らが褒めた回数と叱った回数を計測し、授業に対する生徒ら集中力を調べました。
実験の結果
集中力が上がると、勉強がはかどるだけではありません。問題行動を起こす生徒にも前向きな姿勢をとらせることができます。
ではなぜ、集中力が上がるのでしょうか。その理由は、褒められると自尊心が向上し、自信が生まれるからです。それが努力をするという行動を維持し続ける原動力につながるのです。
授業に集中する時間が増えれば、成績が伸びることも期待できます。教育の現場において、褒めるという行為は、生徒らの学習意欲を伸ばすのに、非常に効果が高いと言えます。
褒めることの心理的な効果について
【心理学】教育の心理学|matsukenblog
相手のやる気をうまく引き出したいときは『外発的動機づけ』『内発的動機づけ』『ピグマリオン効果』を利用するのが効果的です。外発的動機づけとは、外からの働きかけによって生まれるやる気のこと。内発的動機づけとは、行動すること自体が楽しいと感じるために生まれるやる気のこと。ピグマリオン効果については本文をご参照ください。
「褒める」と「叱る」の理想的なバランスとは
冒頭にも申し上げたとおり、『褒めること:叱ること=2:1』を目指しましょう。意識的に褒めることと叱ることのバランスをとってみましょう。生徒たちの集中力が高めれば、教える側にとってもメリットが増えることでしょう。