足首(足関節)の捻挫と骨折の見分け方|写真あり
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足首(足関節)の捻挫と骨折の見分け方
足首を捻ってしまった際、いわゆる捻挫なのか、それとも骨折しているのかを簡易的に見分ける方法があります。それが以下に示すOttawa Ankle Rule(オタワ アンクル ルール)です。一般の方には聞き慣れない単語かと思いますので、少し解説していきます。
足関節(足首)の捻挫を正しく理解する【前半】|写真あり|matsukenblog
足関節(足首)の捻挫は靭帯損傷・靱帯断裂を意味します。損傷される靱帯の多くは前距腓靭帯、次いで踵腓靭帯です。捻挫というワードだけで軽視されがちですが『たかが捻挫、されど捻挫』です。正しい知識をもって対応しましょう。前半では足関節の構造や捻挫の起こりかたなどについて解説します。
Ottawa Ankle Rule(オタワ アンクル ルール)
言葉で書くとややこしいので写真にしました。わたしの足ですみません。ちょこっと専門用語で説明しますが、要点は以下の通りです。
『押すと痛いかどうか』『歩けるかどうか』がポイントです。どれか一つでも該当すれば、高確率で骨折しています。逆に該当しなければ捻挫の可能性が高いというわけです。
注意点
方法は書きましたが、素人判断はよろしくありません。ある程度、足の解剖学がわかっていないと難しいと思います。結果的に捻挫であろうが骨折であろうが、受傷したのであれば早急に整形外科を受診することをおすすめします。
なお、子どもが足首を捻った場合、かなりの確率で骨折を伴っています。ご両親をはじめ関係者の皆さんは、特に注意してあげてください。
参考文献
L M Bachmann: Accuracy of Ottawa ankle rules to exclude fractures of the ankle and mid-foot: systematic review. BMJ, 2003.