足首(足関節)の捻挫と骨折の見分け方について解説

整形外科

足首の捻挫と骨折の鑑別方法があったら教えてほしい。

Ottawa Ankle Ruleがよく用いられているため解説していきます。

足首(足関節)の捻挫と骨折の見分け方

足首を捻ってしまった際、捻挫なのか骨折しているのかを簡易的に見分ける方法があります。それが以下に示すOttawa Ankle Rule(オタワ アンクル ルール)です。一般の方には聞き慣れない単語かと思いますので少し解説します。

Ottawa Ankle Rule(オタワ アンクル ルール)

言葉で書くとややこしいので写真にしました。写真と言葉を照らし合わせてご解読ください。わたしの足ですみません。ちょこっと専門用語で説明しますが、要点は以下の通りです。

  • 外果(外くるぶし)の後下端6cm付近の圧痛
  • 内果(内くるぶし)の後下端6cm付近の圧痛
  • 第5中足骨底部(小指の付け根)の圧痛
  • 舟状骨(内くるぶしの前方)の圧痛
  • 受傷直後に数歩も歩けない(両足で4歩程度)

「押すと痛いかどうか」「歩けるかどうか」がポイントです。どれか一つでも該当すれば、骨折の可能性が高いです。逆に該当しなければ捻挫の可能性が高いというわけです。

注意点

結局のところ素人判断はよくありません。結果的に捻挫であろうが骨折であろうが、受傷したのであれば直ちに整形外科への受診をおすすめします。

なお子どもが思いっきり足首を捻った場合、高確率で骨折を伴っています。子どもは骨よりも靱帯のほうが強いからです。ご両親をはじめ関係者の皆さんは、特に注意してあげてください。

参考文献

・L M Bachmann: Accuracy of Ottawa ankle rules to exclude fractures of the ankle and mid-foot: systematic review. BMJ, 2003.

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