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【エクストレイルクリーンディーゼル】走行距離22万kmまでに現れた諸症状とその交換費用

HOW TO

エクストレイルクリーンディーゼルユーザー『エクストレイルクリーンディーゼルに長く乗ったときの維持費はどれくらいだろう。』

2010年式のエクストレイルクリーンディーゼル車(型番DNT31)に乗っています。この記事を編集している2025年7月の時点で、新車で購入から15年が経過し走行距離は22万kmに達しました。

今回は走行距離22万kmまでに現れた諸症状とその交換費用についてざっくりと挙げてみます。なお車検費用や保険料、各種税金、燃料費、オイル交換代、タイヤ代、ブレーキパッド代は除きます。

※なお先にお伝えしておくと、私の場合は13年目/走行距離18万km時点で一番交換費用がかかっています。賢く乗るのであれば、何年もしくは何km乗るつもりなのかを逆算して早め早めに交換しておくと良さそうです。

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交換費用

交換費用は786,022円(部品代・技術料含む)。これに加えて上記の費用がかかってくるため本当の総額はわかりません。とりあえず今回はそれなりに大きな交換が必要だった部品のみをご紹介します。

部品名と交換費用(部品代・技術料含む)

  • フロント ロアアーム 58,400円
  • フロント ハブベアリング 72,900円
  • オルタネーター 54,300円
  • エアコン エバポレーター 134,343円
  • インジェクションポンプ 265,587円
  • ワイパー(フロント、リヤ) 43,200円
  • 燃料タンクカバー?マフラーヒートインシュレーター? 39,292円
  • ドライブシャフト・リビルト品(フロント)、ブラケットサポート? 118,000円
  • 交換部位の諸症状について

    自動車、ましてや日本の自動車なんてそうそう壊れません。とはいえさすがに10万km以上走っているとどこかしら傷んでくるのは避けられません。ここでは交換部位の諸症状について実体験をもとにお話していきます。

    フロントロアアーム

    交換時期:10年目 走行距離:14万km

    ロアアームはタイヤとサスペンションと車体を繋ぐ役割をもつ重要な部品で、フロントにもリヤにも存在します。エンジンなどを積んでいたりステアリング操作をする都合上、フロント側の負担が大きくなるため、どうしてもリヤ側よりも交換時期が早まります。

    最初に気づいたのは小さな段差を越えるとき。段差を越える度にフロント側で「コトンッコトンッ」と異音がします。何だろうと思いつつも、普通に走れたので放っておきました。結局車検のタイミングで指摘され、フロントロアアームの症状いうことが判明。

    車検費用+交換費用だったのでものすごく迷いましたが結局交換しました。壊れてしまうといよいよ走行不不能になるからです。交換後はなんとなく乗り心地が良くなった気がします。もちろん異音も消えました。最近はリヤ側にも症状が出てきたので、交換するか悩み中です。

    フロントハブベアリング

    交換時期:13年目 走行距離:18万km

    ハブベアリングは車体とタイヤを繋ぎ、車体の重さを受け止めて車輪を回す役割をもつ重要な部品です。ロアアーム同様、フロントにもリヤにも存在します。こちらも例にもれず、やはりフロント側のほうが負担が大きくなるため、リヤ側よりも交換時期が早まります。

    正直、最初は気づきませんでした。ただ最近、走っているとなんとなく「ゴォー」という唸り音がするという程度。気のせいかなとも思っていましたが、走行速度に関係なく唸ります。とりあえずディーゼルエンジンの音ではなさそうでした。まあでも普通に走れるので放っておきました。

    別の点検ついでに見てもらったところ、フロントハブベアリングの症状ということが判明。指摘されてからしばらく走っていましたが、気にし始めた途端に音が気になって気になって仕方がありません。これまた迷いましたが壊れるとシャレにならないので、結局交換することにしました。

    交換後はなんということでしょう。新車の如く静かな走行音、上質な乗り心地、ハンドリングもキレッキレ、嬉しいことに+1kmほど燃費まで改善しました。どうせなら、もっともっと早く交換するべきでした。

    オルタネーター

    交換時期:13年目 走行距離:18万km

    オルタネーターは発電機のことで、エンジンの動力を利用して発電し、ついでにバッテリーを充電してくれる重要な部品です。様々な電気系統(カーナビ、ライト、パワーステアリング、パワーウィンドウなど)の源になっています。

    ※以下、オルタネーターに関する内容はうろ覚えです。すみません。

    交換する1年前くらい、エンジンルームから突然「カラカラ」と異音が鳴り出しました。アイドリング中も走行中も同様に聞こえてくるので点検してもらったところ、「オルタネーターとエンジンを繋ぐファンベルトが緩んでいる」とのことでした。エクストレイルではよくある症状だと言っていた記憶があります。とりあえずファンベルトを締め直してもらったら異音は消えました。

    その後、というか時を同じくして、最近エンジンのかかりが悪いなと思っていました。一発でかからないけど二発目でかかるといった具合。こちらもついでに相談したところ、詳細は忘れましたが「オルタネーターも交関係あるかなあ」みたいなことを言っていたような気がします。

    結局冬も近かったこともあり交換することにしました。リビルト品があったのでそちらを選択。心なしかエンジンのかかりは良くなった気がしますが、電気系統に変化は感じられないし、これといった大きな違いはわかりませんでした。

    エアコンエバポレーター

    交換時期:13年目 走行距離:18万km

    エバポレーターとは熱交換器のことで、これ自体が冷えることで流れてくる空気を冷やし、冷たい空気を作り出す役割があります。余談ですがエアコンがカビ臭いのはここが原因です。

    突然死という言葉があるように、突如としてエアコンが利かなくなりました。というか、もしかしたら少しずつ利きが悪かっただけでそれまで気づかなかったのかもしれません。

    まだまだ残暑が続く時期だったこともあり早速点検してもらいました。真っ先にコンプレッサーの故障を疑われましたがどうやら違ったみたいです。エアコン自体はスイッチを押すと同時に作動音が確認できました。

    後日取りに伺うと、エバポレーターを交換して万事OKとのこと。ダッシュパネルを外す作業がとても大変だったと嘆いていました。もしかしたら次はコンプレッサーが逝ってしまうのではないかと今から不安でなりません。

    インジェクションポンプ

    交換時期:13年目 走行距離:18万km

    この記事のハイライト、交換費用がぶっちぎりで高かったやつです。インジェクションポンプとは燃料を加圧して、高圧のシリンダー内に燃料を噴射するためのポンプです。圧縮比が非常に高くなるディーゼル車にとって正に心臓ともいうべき重要な部品です。

    交換する半年くらい前、走行中に突然エンストを起こしました。バイパスに合流するために加速しようとアクセルを踏み込んだ矢先の出来事でした。マジで焦りました。

    すぐさま寄せて一旦エンジンを切り、落ち着いて何度かキーを回したら無事に始動しました。しかしエンジン警告灯が点灯したまま消えません。これは絶対にヤバいやつだと察しましたが、他の交換費用も嵩んでいたこともあり点検を渋っていました。

    そんなこんなでそのまま乗っていると、そのうちエンジンマークが消えました。とりあえず一安心かと、勝手に言い聞かせていましたがそれも束の間、この半年間のうちに5回ほど走行中にエンストするようになりました。いずれも幸い、低速走行時且つ他の車両がいなかったのが救いでしたが、さすがにこれはもうダメだと思い、今回はディーラーに駆け込みました。

    まずは問診。私からは「低速走行からアクセルを踏み込んで加速するタイミングでエンストを起こした」「半年前くらいから度々」「エンジン警告灯が点灯したけどいずれ消える」「アクセルを踏んでも心なしか吹き上がりが悪い」ということを伝えました。

    当日のコンピューター診断の結果、フューエルポンプ界隈の問題であることが判明。おそらくインジェクションポンプかなと言われた記憶があります。さすがに高くつくことはわかっていました。いっそのこと乗り換えも頭をよぎりましたが、だいぶ交換費用をかけたし愛着のある車です。即決で部品交換を依頼しました。

    インジェクションポンプのリビルト品は品切れ。そもそも交換してみないと、そのモノが正常に動くかわからないと言われました。かと言って純正品は高いので、結局社外品を用意してもらいました。

    交換後、まず気づいたのがエンジンのかかりが良くなったこと。正直、オルタネーターの交換では微々たる変化でしたが、これが明らかに改善しました。安定の一発始動です。さらに吹き上がりも格段に改善。非常にトルクフルで、ドッカンターボも復活しました。もうね、新車かなって感覚です。そして何より、なんと言っても走行中にエンストしないという安心感。これに尽きます。

    なんてバカなことを言っていますが、全くグズグズしている状況ではなかったです。一歩間違えば大事故につながりかねません。絶対すぐに点検してもらいましょう。

    余談として、今回はインジェクションポンプの交換で済みましたが、エンストの症状が出るずっと以前から不調だったことが考えられます。そんな状態で長いこと乗っていたため、もしかしたらクリーンディーゼル車の特徴であるDPF機構に異常が出るかもしれないと言われました。ここが壊れたらさらにとんでもない額の交換費用がかかります。そのときはもうね、さすがに乗り換えですかね。

    ワイパー(フロント、リヤ)

    交換時期:13年目 走行距離:18万km

    もしかしたら唯一自力で交換できたかもしれない部分、ワイパー(フロント、リヤ)の一式交換です。ずいぶん前からフロントワイパーを動かすと端部に差し掛かったところで「カタン、カタン」と音がしており、リヤに至っては半分くらいしか拭かれていない状態でした。

    なにぶん大きな支障がなかったので放っておいたのですが、何かの拍子に気になり出したら、もう気になって気になって仕方がなくなりました。結局、諸々交換したこのタイミングで一緒に交換することにしました。

    フロントはガタつきが強い傾向で、フロントもリヤも錆び錆びでみすぼらしい状態でした。交換後はもうバッチリ。新品なので調子良好、見た目も良好です。降雪前に交換して良かったと思います。

    燃料タンクカバー?マフラーヒートインシュレーター?

    交換時期:15年目 走行距離:21万km

    正式名称がちょっとよくわかりませんが、ふと気づいたら車両の底にブラーンと垂れ下がっているカバーが見えました。見てみると燃料タンク付近を覆ているカバーでした。どうやらカバーの取付部分が錆びて外れている状態でした。

    とりあえず応急処置的に耐水テープで固定しましたが、さすがに放っておくわけにはいかないので後日交換となりました。その際、燃料タンクが落ちないように固定している金具も交換しています。ちなみにカバーの単価が12,400円で意外と高くつきました。取付部に錆止めを塗っていたら長持ちしたのかなあ。

    ドライブシャフト・リビルト品(フロント)、ブラケットサポート?


    交換時期:15年目 走行距離:22万km

    上記写真のようにホイールに飛び散ったオイル。洗っても洗ってもなぜか汚れるから、なんでだろうなとは思っていました。その折、オイル交換でジャッキアップしてもらった際に両側のドライブシャフトのゴムブーツがぶち切れてオイル漏れしていることを指摘されました。

    そういえばというか現実を無視していたのですが、1年くらい前から段差で「コトン、コトン」という音が聞こえるとは感じていました。2年前にロアアームを交換したからもう大丈夫なんだろうと高を括っていましたがダメでした。ディーラーからは「音が聞こえていたら末期ですよ」「ゴムブーツが切れていると中のベアリングも傷んでいるかもしれない」と言われ、やむを得ず交換することになりました。

    ちなみに助手席側はゴムブーツ内のオイルが飛び散り切ったあとで、すでに乾燥している状態でした。通常であればこんな状態になる前に気づいて交換するのが正しいのでしょうし、もしかしたらゴムブーツの交換だけで安く済んだ可能性もあります。放っておいた代償は大きいです。

    なお純正のゴムブーツはすでに生産が終了しているため、選択肢は社外品の分割式のタイプしかありません。ドライブシャフトは純正品もありますが片方だけで8万円くらいします。したがってリビルト品(ディーラーでは片方35,000円)を選択するのが一般的でしょう。

    今回はディーラーで交換した兼ね合いもあると思いますがこれまた高くつきました。ブラケットサポートというよくわからない部品も1万円くらいしました。個人店や大手チェーン店で交換したほうが、部品代と工賃を含めても間違いなく安く済ませることができます。

    ※追記(2023年9月時点)

    走行距離18万kmまでに大金をかけて諸々交換してから快適に走っていましたが、19万kmを過ぎたくらいからなんとなくエンジンのかかりが悪くなり、走行中にエンストを起こしました。そのときはなんとか復活しましたが、駐車場にてついにエンジンがかからなくなり初のレッカー移動となりました。結局、燃料フィルターが原因であることが判明し、ディーラーにて交換してもらいました。

    正直、いつから交換していなかったのか全くわかりません。車検整備リストの対象外だし、そもそも車検をディーラーから個人の車屋さんに変更していたこともあり過去のデータもありません。いくらかかるかドキドキしていたら諸々込みで16,000円くらいで済みました。みんカラなどを見ると自力で交換もできそうですが、私にそんなスキルはないのでディーラーにお任せです。

    交換してから走ってみると、格段にふけ上がりと加速が良くなりました。もともとレスポンスの良い車ではありませんが、アクセルワークに対する反応は上々です。これは意外でしたがノッキングも軽減したように感じます。改めて、相当期間交換しておらずフィルターが目詰まりを起こしていたのだなと痛感しました。

    公式には6万kmくらいで定期交換するようですが、まあ10万kmくらいは大丈夫でしょう。長く乗るつもりなら潔く早めの交換をおすすめします。中古車両だとおそらく交換していないことが多いでしょう。そんなに高いものではないので購入ついでに交換しても良さそうです。

    ※追記(2024年3月時点)



    ずっと前から「いつかはオールテレーン」と思っていたところ、気づけば走行距離が20万kmを越えていました。ものすごく今さらなので非常に悩みましたが、今回初めてオールテレーンタイヤのCOOPER DISCOVERER ATT 225/55R18に履き替えです。

    ホイールごとインチダウンして交換しようかと思いましたが、そこまでお金もかけられず中途半端に純正ホイールのままタイヤ交換です。とはいえですね、意外と良くないですか。少なくともノーマルタイヤより確実に見栄えが良くなりました。

    若干わかりづらいですがオールテレーンタイヤだけあって溝が深くゴツゴツしている分、足元の主張/存在感が増しています。18インチの大型ホイールに深い溝がよく合いますし、純正ホイールも立体構造のため相乗効果もあって悪くありません。

    今回は楽天市場AUTOWAYさんで購入しました。異常に安いなーと思いつつ、届いてみるとなるほど2019年式でした。まあオールテレーンタイヤだし、夏タイヤとして使う分には問題ないと思うので見なかったことにします。年式が気になる方はやめておきましょう。

    気になる乗り心地ですがノーマルタイヤに近い硬さでそんなに違和感はありません。ロードノイズはスタッドレスタイヤより幾分静かです。燃費はノーマルタイヤより10%くらい悪いかなって感じです。これで多少荒れた道でもノーマルタイヤよりは気にせずに入っていけますが、すでに年老いた足回りに重いタイヤを履かせてあまり無理はできませんね。

    余談ですが、ホワイトレターはノーマル仕様のエクストレイルには不釣り合いかと思ってやめました。最後まで迷いましたけどね…。

    まとめ

    自動車のランニングコストはバカになりません。上記に加えて車検費用や保険料、各種税金、燃料費、オイル交換代、タイヤ代、ブレーキパッド代などがかかってくるのでとにかく出費が多いです。

    エクストレイルクリーンディーゼルに限らず、コストパフォーマンス的には長く乗るのが良いのか、ある程度のところで乗り換えるのが良いのか正直なんとも言えません。

    とはいえ自動車は消耗品。もし長く乗るつもりならば消耗品は早めに交換してしまったほうが、後々出費が重ならずに済むのでおすすめです。中古車で購入をお考えの方にとって何かしら参考になれば幸いです。