【Nikon D300+Ai NIKKOR 28mm f2.8】開放縛りで早朝スナップ
Nikon D300+Ai NIKKOR 28mm f2.8で早朝スナップをしてきました。感想とともに作例を少しご紹介します。
絞り値:f2.8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:200
開放なのでどちらかというと当然柔らかいですが、かと言って柔らかすぎずといった印象です。こういった構造物は絞ってキリッとさせたほうがかっこよく写ると思いますが、いやいやこれはこれで意外とよく写っていると思います。開放にしてはスッキリしています。
絞り値:f2.8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:200
柳の葉をやや飛ばし気味で撮ってみました。開放撮影っぽく柔らかくて優しくてフワッとした印象になりました。少しわかりづらいですが右半分にバブルボケも出ています。
絞り値:f2.8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:200
早朝スナップであったこともあり日差しもまだ柔らかい時間帯です。開放撮影によって朝の優しい雰囲気が表現できた気がします。ある意味、絞ってバキバキに解像するよりも良いのかもしれません。
絞り値:f2.8 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:200
部分的に白飛びしているのは仕方ないとして、ド逆光でもゴーストやフレアが抑えられているようです。他の角度で試していませんが、意外と耐性があるのでしょうか。
絞り値:f2.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO感度:200
最短撮影距離は0.3mですが、APS-C機なのでやや望遠ぽくなり意外と寄れる印象です。ピントは手前の色づいた葉に当てていますがかなりシャープに解像しています。ピント面以外はやや二重ボケっぽくなっています。被写体との距離によっては、同じレンズ・同じ開放撮影でも印象がだいぶ変わってきますね。
絞り値:f2.8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:200
建物自体が美しいのもさることながら、開放でも隅々まで解像されているように見えます。比較のためにも絞り撮影のものも撮っておくべきでした。いいレンズだなーこれ。
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感想
Nikon D300は2007年に発売されたデジタル一眼レフカメラです。D300といえば、言わずと知れた当時のDXタイプのフラグシップ機。品のある軽快なシャッター音がクセになり思わず連射したくなりますが、スナップメインなのでワンショットの心地よさに酔いしれます。
CMOSセンサーの影響か画像エンジンの影響かわかりませんが、初期設定の画はずいぶんとコントラストが低く淡い印象を受けます。もちろんレンズの影響もあるでしょうが、D300の画はレンズを変えてもわりとこんな感じに思います。したがって好みが分かれるかもしれませんが、そのあたりは設定あるいはレタッチ次第で如何様にでも編集可能でしょう。いやーそれにしても、本当に心地良いカメラですね。
Ai NIKKOR 28mm f2.8は1977年に発売された単焦点レンズです。Ai化されているのでD300でも問題なく使用できます。最短撮影距離は0.3mと比較的短く、APS-C機で使うと焦点距離が42mmになることから、若干の望遠作用が働くため意外と寄れる印象を受けます。ちなみに後継機であるAi NIKKOR 28mm f2.8Sはなんと0.2mまで寄れる正に神レンズです。
さて肝心の写りですが、開放ではさすがに甘くなるもののわりとピシッと写っているように思います。被写体との距離も関係するでしょうが、開放でこれなら悪くない気がします。絞ればきっともっとパキッとキレのある写りになることは間違いないでしょう。開放なのでボケも柔らかくて綺麗です。
そして意外や意外、逆光でもゴーストやフレアが抑えられていたことに驚きました。もちろん角度によってはゼロということはないでしょうが。
ということで総括するとスナップにおけるこの組み合わせは一つの正解かもしれません。焦点距離的にも使いやすいし、寄れるのでテーブルフォトにも使えるし、絞りの調整次第では表現の幅がさらに広がる気がします。