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【五頭山】三ノ峰ルートから登る冬の里山登山|2023年2月3日

登山

冬の五頭山の登山を検討中の方
『冬の五頭山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』

この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。

※特に八合目以降、タイミングによってはトレースがない場合があります。不安を感じたら引き返しましょう。

本日の内容

  • 感想
  • スケジュールなど
  • 登山ルート
  • 五頭山について

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感想

五頭山
地元の登山客に絶大な人気を誇る里山、冬の五頭山に行ってきました。特に八合目以降は素晴らしいです。霧氷などで雪化粧したブナ林のなか、雪上を歩く気持ち良さは最高です。

天候はイマイチでしたが、それでも時折見える青空や遠方の景色。身近な里山ですが、夏季とはまったく異なる姿に魅了される気持ちがよくわかりました。なるほど、人気なわけです。

スケジュールなど

【日にち】2023年2月3日(金)
【天候】曇り時々晴れ、微風
【気温】-3°以下
【登山ルート】三ノ峰コース
【時間】5時間20分(休憩含む)
【電波状況】おおよそ圏内(au)

装備品

五頭山
・ミレー ティフォン 50000 ウォームストレッチジャケット
・ミレー モンテローザ パンツ ネオ
・ミレー ライトグリッドジャケット
・ミレー ロングスリーブシャツ
・ミレー アンダーウェア ノースリーブ ドライナミック メッシュ
・モンベル スーパーメリノウール ラウンドネック(厚手)
・モンベル メリノウール トレッキングソックス
・モンベル フェイスネックゲーター
・モンベル ゴアテックス ライトスパッツ ロング
・テムレス 防寒グローブ 02winter
・サングラス
・ニット帽
・ヘッドライト
・トレッキングポール
・テクニカ トレッキングシューズ
・エキスパートオブジャパン ワカン

装備品をざっと挙げるとこんな感じです。わたしの技量不足・経験不足もあるでしょうが、冬の里山程度でもこのくらいの装備は必要です。お金がかかりますね。

なお新たに購入した「テムレス 防寒グローブ 02winter」ですが、使い勝手は良いものの普通に寒いです。低山とはいえ冬山なので、しっかりとしたグローブがあったほうが良いでしょう。

登山ルート

五頭山
写真下側の「三ノ峰登山口(どんぐりの森)」から三ノ峰、二ノ峰、一ノ峰、五頭本峰まで登って帰ってきました。四ノ峰や五ノ峰、あわよくば菱ヶ岳を周回したかったのですが、トレースが消えており、天候も崩れそうだったため諦めました。

冬季は除雪の都合で「菱ヶ岳登山口駐車場」までしか行けません。そこから三ノ峰登山口まで少し歩くことになりますが、ウォーミングアップにはちょうど良いでしょう。

4:40 菱ヶ岳登山口駐車場~三ノ峰登山口(三合目)

五頭山
車内の温度計は-3℃、微風。周囲は真っ暗、一番乗りでヘッドライトを点けて出発します。私はこの時点でワカンを装着しています。

5:00 三ノ峰登山口(三合目)~四合目

五頭山
三ノ峰登山口が三合目、ここから四合目まで怒涛の階段が続きます。思いのほか傾斜がきついため、スパイク長靴やアイゼンがないと滑って登れません。

5:10 四合目~五合目

五頭山
四合目以降、傾斜が落ち着きます。まだまだ真っ暗です。

5:25 五合目~七合目

五頭山
五頭山
さくっと五合目。誰が置いたかトトロがいます。撮り忘れましたが、おそらくここが六合目です。

5:50 七合目~八合目

五頭山
五頭山
七合目くらいから越後平野の夜景が眺められます。

6:05 八合目~九合目

五頭山
八合目以降、風をやや強く感じるようになります。冷えます。ふと枝を確認すると、霧氷ができています。

6:15 九合目~三ノ峰

五頭山
五頭山
九合目以降、霧氷が大きくなってきます。ここから三ノ峰まで最後の一登りですが、所々トレースが消えています。迷うことはないでしょうが、ヘタに迂回せず真っ直ぐ登りましょう。

6:30 三ノ峰(三ノ峰避難小屋)

五頭山
五頭山
五頭山
ギリギリ日の出前に三ノ峰に到着しましたが、眺望はご覧の通り真っ白。30mくらい進んだところに避難小屋があるので小休止です。避難小屋の出入口は有志の方々が除雪してくれていますが、一晩で20cmくらい積もったようです。室内にはストーブや敷物が常備されています。3人までならなんとか泊まれそうな広さです。

7:20 三ノ峰(三ノ峰避難小屋)~二ノ峰

五頭山
五頭山
風も冷たく手足がかじかむ中、天候の回復をしばらく待ちましたが、朝日は拝めませんでした。それでも明るくなると周囲の様子がはっきりわかるようになり、美しく雪化粧を施した山々が確認できました。

四ノ峰や五ノ峰は三ノ峰手前から分岐して進めますが、今回はトレースがなく自身もなかったため諦めました。眺望的には五ノ峰が一番良いはずなのですが。

7:35 二ノ峰~一ノ峰

五頭山
15分足らずで二ノ峰に到着です。竹が1本刺さっているのでわかりやすいです。二ノ峰から三ノ峰方面(来た道)を見ると、白く覆われた越後平野がよく見えます。

7:45 一ノ峰~五頭本峰

五頭山
五頭山
一ノ峰の頂上は撮り忘れましたが、一ノ峰を下った先から見返したときの写真です。なかなか立派な雪庇ができています。踏み抜かないように避けて進みましょう。

このあと前一ノ峰(竹が2本刺さっています)を過ぎ、左に進むと間もなく五頭本峰、右へ進むと菱ヶ岳への縦走路となっています。あわよくば菱ヶ岳にも行きたかったのですがビビッて断念しました。ちなみに下の写真の右側が菱ヶ岳です。

8:10 五頭本峰~下山開始

五頭山
五頭山
五頭山
エキスパートオブジャパン
一ノ峰から歩くこと25分、五頭本峰に到着です。長めの竹が刺さっているのでわかります。一ノ峰から五頭本峰に向かう際にも、少し大きめな雪庇があるのでくれぐれも気をつけて進みましょう。

特段景観も良くないので下山開始です。三ノ峰まで戻り下る途中、続々と後続者とすれ違いました。ほとんどの方が長靴を着用しています。聞いたところによると、冬の五頭山は8割くらいが長靴登山のようです。それくらい気軽に登れるってことですが、気を抜き過ぎないように注意しましょう。余談ですが、長靴登山だと足首が心配なので私はおすすめできません。

下山途中、登りは真っ暗で何も見えませんでしたが、八合目くらいから頂上までの間、素晴らしい雪景色が堪能できることがわかりました。朝日狙いの早朝アタックも結構ですが、明るくなってから登れば雪景色を二度楽しめます。

ワカンのおかげで、下りでは雪上をずんずん進むことができます。めっちゃ気持ち良い瞬間です。スノーシューより沈みますが、ワカンのほうが取り扱いやすく、新潟の里山には適しているのかもしれません。

10:05 菱ヶ岳登山口駐車場

五頭山
あっという間に下山。30台くらい停められる駐車場は満車です。平日でもこの混みようなので、休日ともなれば駐車場争奪戦となります。できるだけ早めに、もしくは入れ替わりのタイミングを見計らって登ることをおすすめします。なお、駐車の際は写真のような縦駐車にしましょう。

五頭山について

五頭山
五頭連峰は、阿賀野市と阿賀町の境界にまたがり、北から松平山(953.9m)、五頭山(912.5m)、菱ヶ岳(973.5m)と続き、最後は宝珠山(559m)から阿賀野川に切れ落ちる山塊です。登山道も整備され、一年を通して多くの登山者で賑わっています。

912.5mという標高は一見低いように感じますが、登山口の標高は70mほどなので、ここから登り始めると800m以上の標高差があります。前後左右、様々な場所に登山口があり、年齢や体力、目的により自由にコースを選べることが五頭連峰の最大の魅力です。適度に低く、適度に急でトレーニングにも最適と言えます。

阿賀野市側から登り、山頂から反対側の阿賀町へ降りるコースもあり、登山者の力量に合わせてたくさんのコースを用意している名山です。