【ファストハイクのザック】パーゴワークスのラッシュ20という選択肢
ファストハイク(スピードハイク)用のザック選びに長いこと悩んでいました。モンベル、サロモン、ミレー等、お店に何度も足を運んで試してみましたが、イマイチしっくりこなくて最終的にパーゴワークスのラッシュ20にたどり着きました。これは良い物です。
※当記事には公式サイトから引用した写真を一部使用しています
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本日の内容
- はじめに
- ラッシュ20を選んだ理由
- ラッシュ20を使ってみた感想
- ラッシュ20の気になる点
- さいごに
はじめに

これまでは日帰り登山と小屋泊登山を兼ねてミレーのサースフェー30+5を使っていましたが、さすがに日帰り登山では大きいと感じていました。加えて何かと時間に追われるようになってしまい、自ずとファストハイクで日帰り登山をする機会が増えてきたため、もっと小さくて軽いザックを求めるようになりました。
とはいえトレラン勢でもULガチ勢でもないので極端な小ささや軽さを求めているわけではなく、ある程度の背負い心地やある程度の容量は確保したいと思っていました。用途はあくまでも日帰り登山です。とりあえず色々と都合が良さそうなサイズを考えた結果、容量的には15~20㍑くらいがいいなと考えました。
冒頭で述べたようにまずはモンベル、サロモン、ミレーが候補に挙がりました。モンベルであればクロスランナーパックシリーズ、サロモンであればADV SKIN CROSS SEASON 15、ミレーであればGRX17/22です。
モンベルとサロモンは断トツの軽さですが、生地が薄すぎて私の用途には合いませんでした。ミレーは生地がしっかりしておりフレームも入っていて良さそうでしたが如何せん腰ベルトが邪魔でした(取り外し可能)。そもそもそんなに重い荷物を入れなければフレームも腰ベルトも不要と言えます。
ちなみに近所にモノがなくて試せませんでしたが、ブラックダイヤモンドのディスタンス15/22にとても惹かれました。しかし皆さんのコメントを見たところどうもサイズが大きそうでした。胸囲80数cmのガリガリ体型にはメンズSサイズでも持て余しそうでしたし、レディースも検討しましたがどのみちバカ高くて手が出ませんでした。
ラッシュ20を選んだ理由

やはりある程度の背負い心地と容量が確保できていたのが大きいです。ショルダーポケットも複数あるため使い勝手も申し分なさそうでした。加えて日本ブランドのため試着せずとも体型に合いそうだなと思いました。
さらにトレランをしないとはいえ軽く走るときもあるため、トレラン勢も使用しているベストタイプのほうがしっくりくるだろうという気持ちもありました。結果的にラッシュ20にして大正解だったと思います。
ラッシュ20を使ってみた感想
ということで試着なしで購入して今秋の日帰り登山で何度か使ってみましたが、おかげさまでファストハイクするのに大活躍しています。これなら冬季の日帰り登山にも使えそうな気がします。
フィット感◎


さて一番懸念していたフィット感ですが、私くらいのガリガリ体型でも問題なく使用できました。何にも入れていない状態だと最大に閉めても若干余裕を感じるかもしれませんが、荷物さえ入れてしまえば厚さが増してフィット感がちょうど良くなります(私よりも細い方には一度試着することをおすすめします)。
サイズ感◎


20㍑なので写真くらいの荷物であれば十分に入ります。むしろちょっと余裕があるくらいですが、大は小を兼ねるということで私の登山スタイルにはちょうど良いです。20㍑よりももっと小さいサイズがご希望の方にはラッシュ10/11があります。
ショルダーポケット◎


ショルダーポケットもかなり使いやすいです。サイズ違いが左右に3つあり、上段から順にサプリ、ボトル、行動食を入れておくのに重宝します。ポケットの深さもあるためスッポリ入ります。中段と下段にはドローコードがあるためホールドも可能ですが、ファスナータイプではないためスマートフォンを入れるとおそらく飛び出ます。
なお中段には通常の500mlペットボトルでも入りますが、それを入れてしまうと下段のポケットを圧迫して使いづらくなるため、私はスリムタイプの500mlペットボトルを好んで使っています。
ラッシュ20の気になる点
気になる点というか、好みの問題というか、使っていてちょっと気づいた点を挙げていきます。別に文句が言いたいわけではありません。
各ストラップが非伸縮性


チェストストラップと脇下にあるストラップがベルト仕様なので伸縮性がありません。したがってギュッと締めると安定する代わりに窮屈感が出てしまいます。ただし耐久性を考慮すると、伸縮性よりも非伸縮性のほうが優れていると思います。厳密に言うと全体が少し撓むおかげでガチガチに固定されるわけではありませんが、いずれにしても好みが分かれそうです。
無段階調整式ショルダーハーネスの調整が地味に難しい

無段階調整式ってどういうことだろうと思ったらベルクロ仕様になっていました。長さ15cm×幅6cmくらいのベルクロをシワなく真っ直ぐに調整するのが地味に難しかったです。一旦調整してしまえば頻繫にいじることはないと思いますが、んーこれはちょっとどうなんでしょうね。ユニセックスが故の代償でしょうか。
値段がちょっと高い
ラッシュ20は23,100円、モンベルのクロスランナーパック20が15,000円、サロモンのADV SKIN CROSS SEASON 15が18,700円、ミレーのGRX22が20,900円です。高いと感じるか安いと感じるかは人によるでしょうが、やっぱりちょっと高く感じます。でも日本ブランドだし、おそらく日本製だし、作りもいいし、応援の意味も含めて微力ながら購入に至りました。丈夫で長く使えるのならプラマイゼロです。
さいごに

パーゴワークスのラッシュ20、あれこれ書きましたが本当に良い物ですし改めて買って良かったと思います。トレランだけでなく、私のようなファストハイク、軽装備での日帰り登山にはうってつけのザックだと思います。
ところで2025年現在において公式サイトでは売り切れとなっています。2023年発売のため、もしかしたらそろそろ新作が出るのかもしれませんね。ネットショップにはまだまだ在庫はありますが、買うタイミングが今なのかどうかはなんとも言えません。