【苗場山】紅葉本番までもう少し、秋分の日帰り登山|2025年9月23日

苗場山の登山を検討中の方
『秋の苗場山の登山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
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感想
数年ぶりの苗場山は秡川コースからです。前回は赤湯コースから1泊2日で登りましたが、このコースがなかなかきつかった記憶があります。それと比べたら秡川コースはだいぶ気楽ですね。
紅葉していればラッキーくらいの軽い気持ちで登りましたが、全体的にはさすがにまだ早かったようです。とはいえハイシーズンだと激混みだろうから悩ましいところですね。
当日は紅葉の状況を知ってか知らずか、祝日にも関わらずだいぶ空いていました。そういう意味では気楽な登山ができて良かったと思います。
皆さんご存知の通り、苗場山の山頂は天空の湿原となっています。到着時間的に早かったこともあり、一時的とはいえ大湿原を独り占めできた時間帯がありました。なんと贅沢なことでしょう。いつものインスタントコーヒーが最高においしく感じました。
苗場山は「居ていい山」と言われていますが、まさにその通りでした。湿原に敷かれた木道をのんびりと写真を撮りながら過ごせたのは最高に気持ち良かったです。肝心の草紅葉のピークにはまだ少し早かったですが、とても良い時間を過ごすことができました。
‣【苗場山】過酷な赤湯ルート|初日に登頂後、山口館で一泊した登山旅|2020年9月12-13日
スケジュールなど
【日にち】2025年9月23日
【天候】晴れ
【気温】駐車場15℃、山頂8℃前後?
【登山コース/時間】祓川コースのピストン/6時間15分/13.6km
【電波状況】稜線も山頂も所々で圏内(docomo)
【紅葉】山頂の草紅葉は半々くらい、稜線はごく一部
登山コース
※都合上、横向きにしてあります。見づらくてすみません。
5:10 祓川登山口駐車場~和田小屋
国道17号にある道の駅みつまたで仮眠をとった後、祓川登山口駐車場にやってきました。暗闇だと道中が若干わかりづらいように感じましたが、案内看板があるので特に迷うことはないでしょう。
駐車場に着くと既に10台くらい停まっていましたが、もしかしたら前日登山組かもしれません。紅葉最盛期にはまだ少し早かったことを知ってか知らずか、祝日にも関わらず登山客は少なかったように感じました。綺麗なトイレで用を足してから薄暗闇のなかヘッドライトを点けて出発です。
ちなみに祓川登山口駐車場は軽自動車・普通車・二輪車が1,000円、大型車・バスが1,500円となります。おおよそ150台は停められますし、一台一台の駐車スペースが広く取ってあるので安心して停められます。
5:25 和田小屋~下ノ芝
しばらく車道を歩くと和田小屋に到着です。7月中旬から10月下旬の土日祝(6時~8時半)には有料(2,300円)で和田小屋からリフトが出ており登山時間を60分ほど稼げるとのことです。ちなみに当日はリフトは運休していました。
普通に登る方はここで登山届を書き、部分的にスキー場を横切ってからいよいよ登山開始となります。ダートやちょっとした岩場をずんずんと登っていきます。雨量が多いとぐちゃぐちゃだと思います。
6:10 下ノ芝~中ノ芝
地味に登り続けると下ノ芝です。この辺りから木道が増えてきます。展望も開け始め、いよいよ高くなってきたなと実感するでしょう。立ち枯れした木々が目に付きます。以前赤湯コースから登ったときにもありましたが、「○合半」という刻み方は苗場山独特でしょうか。
6:30 中ノ芝~上ノ芝
木道を進むと中ノ芝です。見上げた景色も良かったですが、振り返ると木道越しに見事な景色が広がっています。遠くには雲海からの滝雲が確認できます。気温が上がってくると雲も高くなってくるので早朝がベストでしょう。この辺りから草紅葉が感じられるようになります。
6:40 上ノ芝~小松原分岐
間もなく上ノ芝ですが景色は同じような感じです。ベンチがあるのでのんびりと進みたい方にはちょうど良い休憩スポットですね。ここで何かを食べて飲むだけでも満足できそうです。
6:45 小松原分岐~神楽ヶ峰
小松原湿原との合流地点から神楽ヶ峰まで緩やかに登っていきます。
6:55 神楽ヶ峰~富士見坂
神楽ヶ峰ではその昔、五穀豊穣を願って神楽を舞ったという伝説があるそうです。だからといって特に何もありませんが、ググってみると冬季にはバックカントリー勢の遭難スポットになっているようです。
神楽ヶ峰を少し下ると苗場山の全貌を拝むことができます。山頂の存在感がとっても秀逸です。まさに日本のテーブルマウンテン、ラストダンジョン感があります。
7:05 富士見坂~雲尾坂
富士見というだけあって富士山が見えるのかもしれませんが今回は見えませんでした。途中に雷清水があるので冷たい水で気を引き締めてラストダンジョンに向かいます。
7:30 雲尾坂~苗場山
雲尾坂付近が鞍部となっています。ここから登り返して山頂へと向かいます。紅葉は所々黄色い程度で本番はまだまだといった感じです。
7:45 苗場山(散策)
急登にあえぎながら登り切るとついに苗場山山頂です。ご存知の通り苗場山山頂は「頂点」というよりも「平頂」であり、大小無数の池塘が広がっています。ほんのりと標高差はあるものの、おおよそ平坦で広大な頂をしているのが最大の特徴と言えます。なお本当の山頂は木道をしばらく進んだ先にあります。
草紅葉の程度は半々といった具合で、一面黄金色になるのは翌週になりそうです。とりあえず苗場山バッジを購入してからベンチで小休止しました。時々無風となり一時的に静寂が訪れます。人もいません。広大な頂を束の間とはいえ独り占めできる瞬間があったことに感激しました。じっとしているとさすがに寒いので上着を羽織りました。
時間がたっぷりあったので、小一時間ほど天空の湿原を散策してみました。「登っていい山」と「眺めていい山」、苗場山に関しては「居ていい山」と言われていますが、まさにその通りだなと感じました。のんびりと時間の許す限りゆっくりと過ごすことができました。
パーゴワークス ラッシュ20
余談ですが今回はファストハイクを意識しました。ずっと悩んでいたファストハイクのザック選びですが、散々迷った挙句パーゴワークスのラッシュ20にしました。モンベルやサロモンも候補に挙がりましたが、軽さに全振りした感じで背負い心地がイマイチでした。
そもそもファストハイクとはいえ、重量に関してそんなにシビアになるような山行はしないのでまったく問題ではありませんでした。カメラ等を入れて登るときもありますし、やっぱり背負い心地は外せません。容量的にも20ℓがちょうど良くて、一般的な日帰り登山や自転車に乗る際にも使える汎用性の面から考えてもコレがちょうど良かったというわけです。
とはいえ良いところばかりではありません。ショルダーベルトがベルクロなので想像以上に調整しづらいです。一度調整すればそうそう弄ることはありませんが、まあとにかく調整しづらいと思います。それとチェストストラップがベルトタイプなので呼吸が激しくなるシーンでは窮屈感が否めません。ただ全体的に若干たわむため、なんなく伸縮性があるといえばあります。あと割高です。
とまあ色々と書きましたが、総合的には大満足な一品です。もっと早く買えばよかったと後悔しているくらいです。これから購入しても良さそうですが、もしかしたらそろそろ新作が出るかもしれませんね。期待しちゃう。
9:20 苗場山山頂~祓川登山口駐車場
時間が経つにつれて少しずつ登山者が増えてきたので下山します。日帰り登山でこんなに長居したのは初めてでした。紅葉にはまだ少し早かったとはいえ大満足な山行となりました。全体としては比較的登山者が少なかったのも大きな要因だったかと思います。下山はほとんど休むことなくいつものように淡々と下っていきました。
11:20 祓川登山口駐車場
ということで無事に下山です。駐車場にはまだまだ余裕がありました。帰りに駐車料金1,000円を支払って帰路につきます。
帰りは仮眠で寄った最寄りの道の駅の日帰り温泉(街道の湯)で汗を流しました。ここでもまさかの貸し切りでした。入浴料金は600円でしたが、10/1から850円に値上げされるそうです。