登山/写真/旅行/キャンプなどのアウトドアについて発信する個人ブログ

【Nikon D700+TAMRON SP AF 90mm f2.8 MACRO 172E】山野草などを撮ってみた

カメラ

Nikon D700+TAMRON SP AF 90mm f2.8 MACRO 172Eで山野草などを撮ってみました。等倍撮影だけあって寄れるし、一番の特徴であるふわっとした柔らかい印象の写真が撮れました。感想とともに作例を少しご紹介します。

スポンサードサーチ

Nikon D700+TAMRON SP AF 90mm f2.8 MACRO 172E

  • すべて未加工
  • フィルター未使用
  • ピクチャーコントロール:スタンダード
  • ホワイトバランス:晴天
  • JPEG撮って出し
  • シャッタースピード:1/160秒 ISO感度:250 絞り値:f2.8


    日本固有種のセリバオウレンです。中央右上の雄しべにピントを合わせましたが、若干合っていないかもしれません。登山では登ることに重きを置いていたので足元の山野草には見向きもしませんでしたが、今年はこんな感じで山野草を撮っていきたいと思っています。

    ところでこのレンズですが結構濃厚な色のりです。ピクチャーコントロールはスタンダードですが、かなりビビットなので好みが分かれそうです。本当はもっと寄れますが、登山道を外れそうだったのでこれくらいにしておきました。

    シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:200 絞り値:f2.8


    梅の花ですが、満開までもう少しといったところです。花弁周囲を拡大すると若干フリンジが出ているように思いますが全然許容範囲です。むしろ開放でここまで解像しているのだから驚きです。

    シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200 絞り値:f2.8


    苔の上に落ちていたユキツバキ。ピントは雄しべに合わせています。全体的にやっぱりビビットですね。小さくニョキッと生えている苔がこれまたかわいい雰囲気です。

    マクロ撮影だとどうしても寄ってしまいますが、あまり寄り過ぎると被写体の背景がわからなくなってしまいドラマ性に欠ける気がします。したがってこれくらい離れて撮ったほうが雰囲気が伝わって好きです。

    シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400 絞り値:f2.8


    先ほどのユキツバキの最短撮影距離ですが、いやーめっちゃ寄れますね。さすが等倍率マクロ。ピント面の解像度も申し分なく、花粉の一粒一粒まで伝わってきます。ここまで寄ってしまうと、もちろん背景はわからなくなってしまいます。マクロレンズで何を表現したいのか、使い方は多様ですね。

    シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:400 絞り値:f2.8


    地面に広がる苔がかわいかったので撮ってみました。もともと綺麗な色味の苔ですが、かなりデジタル感が強い傾向です。

    シャッタースピード:1/250秒 ISO感度:1000 絞り値:f2.8


    まだ枯れ落ちていないユキツバキ。雄しべの一本一本、花粉の一粒一粒まで表現できていますが、集合体恐怖症には辛い画です。開放撮影で被写界深度がかなり浅いため、ピント奥はとろけるようにボケていきます。

    シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:640 絞り値:f2.8


    新春を祝う山野草のフクジュソウ。枯れかけていたり開き切っていなかったりとまちまちでした。ピントは雄しべ/雌しべに合わせてあります。ピント面はシャープでその前後は綺麗にボケています。

    シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:640 絞り値:f2.8


    雪国の春を彩る山野草、雪割草(ユキワリソウ/ミスミソウ)です。品種改良によって多種多様な雪割草が楽しめます。時期的にはまだまだこれからですが、ポツポツと咲き始めています。まだ肌寒いですが、いよいよ春って感じです。

    シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:640 絞り値:f2.8


    フクジュソウの葉っぱ。特に何ってわけじゃありませんが本当に美しいボケ感ですね。さすが往年の銘玉タムキュー。こういったボケ感を楽しむという意味では、ヘタに絞らないほうが賢明なのかもしれません。クセになりそう。

    感想

    TAMRON SP AF 90mm f2.8 MACRO 172Eは1999年発売のマクロレンズです。1979年から続く往年の銘玉、タムキューシリーズの7代目くらいに当たります。

    外観は軽くてプラスチッキー、ハッキリ言ってめちゃめちゃ安っぽいです。写りには関係のないとはいえ、所有欲は限りなくゼロに近いです。フォーカスリングを前後にガチャコンと動かすことでAF/MFの切り替えが可能です。FULL/LIMITもスイッチ一つで切り替えが可能です。

    さてそんな外観に反して、絞り開放からシャープ且つ美しいボケ感には定評があります。フォーカスが合ったところから違和感なくとろけるようにボケていく描写は本当に素晴らしく、解像度も申し分ありません。

    ただし、色のりがかなりビビット且つデジタル感が強い印象を受けます。オールドマイクロニッコールを使っている身としては違和感を覚えるくらいに違います。まあこの辺はなんとも言えませんが、もしかしたら好みが分かれるポイントかもしれません。

    今回は花がメインでしたが、タムキュー特有のとろけるようなボケ感はポートレート撮影でも大活躍しそうです。でもとりあえず私は、山野草を中心に今後も撮り続けていきたいと考えています。ちなみにこの年代のタムキューであれば10,000円くらいで手に入ると思います。