【越後駒ヶ岳】紅葉直前、枝折峠で車中泊からのファストハイク登山|2025年9月27日

越後駒ヶ岳の登山を検討中の方
『秋の越後駒ヶ岳の登山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
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感想
越後駒ヶ岳には「グシガハナコース」「駒の湯コース」「枝折峠コース」があります。今回初めての越駒は定番の枝折峠コースからにしました。
さて枝折峠は滝雲見物客の駐車場も兼ねています。秋は登山も滝雲もハイシーズンとなり、決して広くない駐車場は激混み必至です。ということでそれを見越して夜中着の車中泊をして待機していました。
登山前泊組なのか滝雲ハンターの車なのかわかりませんが、到着時点ですでに30台くらい停まっていました。そして4時頃にはほぼ満車状態となりました。滝雲目当てであれば「うおぬま滝雲シャトルバス」が出ているのでこれを利用するのが無難でしょう。一応登山者向けの臨時便も運行しているようなので確認してみてください。
前置きが長くなりました。初の越駒は紅葉のピークにはちょっと早かったのと山頂がガスに覆われて展望がイマイチだったこと以外はとても満足度の高い山行となりました。時間の都合でかなり頑張ってファストハイクを決行しましたが、本来であればのんびりと楽しみたい山です。
特に前駒に出てからの景色が素晴らしいです。草紅葉もだいぶ色づいており見応えがあります。さすが日本百名山というだけのことはあります。この日は紅葉のピーク前にもかかわらず大勢の登山者で賑わっており改めて人気の高さが伺えます。
スケジュールなど
【日にち】2025年9月27日
【天候】晴れ、微風、ガス多め
【気温】駐車場16℃、山頂12℃前後?
【登山コース/時間】枝折峠コースのピストン/4時間50分/14.7km
【電波状況】稜線も山頂もおおむね良好(docomo)
【紅葉】山頂付近の草紅葉はだいぶ色づく
登山コース
※都合上、横向きにしてあります。見づらくてすみません。
4:30 枝折峠登山口駐車場~明神分岐点
暗闇のなかヘッドライトを点けて出発します。空が近くて星がめっちゃ綺麗です。気温はさほど低くなく風も弱くて半ズボンでもあんまり寒くありません。登山届は駐車場トイレ内にあるのでちゃんと書きましょう。
越駒はほとんど尾根歩きとなります。基本的に迷うところはありませんが、分岐点のみうっかり間違えないようにしましょう。登山道にはご丁寧に滝雲雲海ビュースポットの案内看板が2ヵ所設置されていました。
4:55 明神分岐点~道行山分岐点
第一のうっかりポイントは明神分岐点です。誤って駒ノ湯方面に行かないようにしましょう。分岐点を左に進むとすぐに明神様の祠があります。
ひと登りすると前方に荒沢岳が見えてきます。空もほんのりと明るくなってきました。越駒にもぽつぽつと湿原があるようですね。
5:30 道行山分岐点~小倉山
第二のうっかりポイントは道行山分岐点です。先行者が左に曲がっていったので私もつられて曲がりそうになりましたが、どのみち2,3分で着くので寄り道しても良さそうです。越駒に向かうには直進です。
気が付くと周囲はすっかり明るくなりました。色づきも所々確認できます。中央手前のピークが小倉山、そこから左奥に向かって越駒への稜線が続いています。ここまではだいぶ緩やかな登山道が続いています。
5:55 小倉山~百草ノ池
なんやかんや少し登り返したら小倉山です。ここは駒ノ湯コースとの合流地点となります。途中振り返ると遠くに光芒が射していました。神秘的です。
6:20 百草ノ池~前駒
百草ノ池は保全と復元を行っているようです。この場では視認できませんでしたが、前駒に上る途中で振り返ると百草ノ池がよく見えます。一部残雪も見えました。前駒まではちょこっとだけガレた急登となります。
6:40 前駒~駒の小屋
どこが前駒と言われると特に標識はなかったように思いますが、標高で言うと1,760m付近、駒の小屋のアンテナが見えたあたりです。そんなことよりも一気に前方の視界が開けるのでそこが前駒になります。
とにかく眺望が素晴らしいです。ガスが多くて全容は見えませんでしたが、だいぶ色づいてきた草紅葉の絨毯がとっても美しく、日本百名山と言われる所以がよくわかります。
前駒から駒の小屋までは岩稜歩きとなり、さほど危なくもないですが切れ落ちている箇所もあるので注意しましょう。駒の小屋直下ではさらに斜度が増して急な岩場となります。ペンキ印に従って登っていきましょう。
6:55 駒の小屋~越後駒ヶ岳山頂
ということで駒の小屋に到着です。収容人数40名の決して大きくはない小屋ですがとても綺麗に管理されています。水場の確認はしていませんが徒歩3分くらいのところに出ているようです。この日は管理人さんが不在でバッヂは買えませんでした。トイレは協力金100円で利用可能です。それにしても缶ビール500円は安すぎますね。
先行者とほんの少し談笑した後、山頂に向けて歩を進めます。すっかりガスの中ですが草紅葉はよく確認できます。少しでもガスが抜けてくれたらよかったのですが結局ダメでした。ひと登りして中ノ岳との分岐を右に曲がったら間もなく山頂です。余談ですが健脚者たちは日帰りで越後駒ヶ岳ー中ノ岳ー荒沢岳を周回するんですよね。私もいずれは…。
7:10 越後駒ヶ岳山頂
んー、何も見えません。でもとりあえず越後駒ヶ岳の山頂に到着です。せっかくなので鐘を鳴らしてからそそくさと下ります。
7:35 駒の小屋~枝折峠登山口駐車場
あんまり寒くなかったので外のベンチで軽食を食べてから下山します。見下ろすと登ってきた稜線が顔をのぞかせており意外と高度感があります。下山時は何度も振り返りながら後ろ髪を引かれる思いで下っていきます。
道中は軽く50人以上の登山者とすれ違いました。紅葉のピーク前とはいえ、さすがに人気の百名山です。軽装備の方もいれば重装備の方もいます。この日は何名の方が宿泊されたのでしょう。ハイシーズンの小屋泊は激混み過ぎて二度としないと心に決めたものの、宿泊者にしか見られない景色もあるので悩ましいところです。
9:25 枝折峠登山口駐車場
黙々と下り進み無事に下山しました。やはり軽装備だと楽で良いですね。ところで途中、スズメバチに多く出くわしました。変に振り払ったりしないでスルーすれば刺されることはないでしょうが一応注意して進みましょう。