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【鳥海山】東北の名山へ、象潟口(鉾立)から日帰り登山|2026年6月28日

登山

鳥海山の登山を検討中の方
『鳥海山の登山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば知りたい。』

この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。

本日の内容

  • 感想
  • スケジュールなど
  • 登山ルート

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感想


鳥海山は独立峰の美しい山容から「出羽富士」「秋田富士」と呼ばれており、裾野が広く山麓には広大な湿原が広がっています。鳥海山の登山口は山形県と秋田県を合わせて9ヵ所ありますが、今回は定番の象潟口(鉾立)から登ることにしました。

登山口となる5合目までは鳥海ブルーラインでスムーズに行くことができます。うねうねしていますが一般的な道路幅が確保されているので比較的安心してドライブできるでしょう。また鉾立ビジターセンターには鳥海山の歴史が展示されており地質学的な背景を学ぶことができます。他にも高山植物や山岳写真が紹介されており興味をかきたてられます。いずれも先にチェックしておくと登る以外の楽しみも増えます。

さて当日、というか車中泊をしたので前日の夕方には到着していました。もっと混雑しているかと思いきや駐車場は意外と空いていました。ささっと食事を済ませ、酒を飲みつつ夕日を眺めてから就寝しました。

明朝はまだ薄暗いなか出発し、賽の河原から御浜にかけて朝焼けを拝むことができました。夕焼けのような茜色、なんと美しい瞬間でしょう。その後はたまたまご一緒したおじさんと話しながら登っていくのですが、まあこのおじさんがやたらと速くて、結局最後までものすごく引っ張られながら進むこととなり、想定以上に爆速登山となってしましました。

本音を言うともうちょっとゆっくりしたかったんですけどね。それだけはちょいと悔やまれます。とはいえとても博学で、鳥海山について色んな情報を教えてくださいました。登る以外にも知識として知っておくと楽しいこともあります。

さて道中は所々に残雪というか雪渓がありましたが、この日はノーアイゼンで問題ありませんでした。でもチェンスパや軽アイゼンくらいはお守り程度に持っていくべきでしょう。滑り落ちても死なないだろうけど痛い思いはしますからね。

山頂付近は活火山らしく巨大な岩が重なり合う岩稜帯となっており若干すくむ思いでした。たまに浮石もあるため気が抜けません。ここで転ぶと大怪我の可能性もあるので十分に注意が必要です。それにしても山頂からの景色は素晴らしかったですね。

外輪山を周回して下ってくる頃には続々と登山者とすれ違います。さすが東北の名山、アクセスの良さも相まって大人気の山です。景色を撮ったり花を撮ったり記念撮影をしたり休憩したり、皆さん思い思いに楽しんでいるように見えました。

スケジュールなど

【日にち】2026年6月28日
【天候】晴れ、微風
【気温】おおむね18前後℃
【登山ルート/時間】象潟口(鉾立)から外輪山や鳥海湖を周回/6時間/16.3km
【電波状況】圏内(docomo)
【残雪】おおむね夏道だが所々に雪渓というか残雪あり
【虫】まったく気にならず

登山ルート


象潟口(鉾立) ↔ 新山(外輪山や鳥海湖を周回)

 前日入り車中泊




梅雨の晴れ間というか台風一過というか、ひとまず天候の心配はなさそうです。この時点で標高が1,150mもあるため、涼しくて蚊もおらずかなり快適です。夜中は肌寒いくらいでした。この日は鉾立ビジターセンターで鳥海山について予習しました。夕日が綺麗だ。

3:10 象潟口(鉾立登山口)~賽の河原



2時半くらいに起床してそそくさと準備を始めます。さすがにこの時間から行動する方はわずかのようです。序盤はコンクリート階段が続きますが次第に登山道らしくなってきます。早くも雪渓がありましたが、すでに若干緩んでいたため当日は終始ノーアイゼンで進むことができました。

3:55 賽の河原~御浜



賽の河原付近です。雪渓をずっと辿っても行けますが、初めての山なので雪渓ではなく正規ルートへ向かいます。なおこの雪渓は結局復路で通ることになります。御浜に向けて石畳を軽快に歩を進めると、目の前に茜色の素晴らしい朝焼けが広がってきました。テンションが上がります。

4:15 御浜~御田ヶ原分岐




狙ったわけじゃないけどちょうど良いタイミングで朝日が差し込んできました。残雪の鳥海湖や高山植物が美しい。山頂がほんの少し近づいてきた感じがします。

4:30 御田ヶ原分岐~七五三掛(千蛇谷・外輪山分岐)


石階段を下りると分岐点ですがそのまま直進し、こんもりした丘を越えていきます。

4:50 七五三掛(千蛇谷・外輪山分岐)~御室(鳥海山大物忌神社)







今回は千蛇谷コースから時計回りに外輪山を周回します。ここからは過去数十万年にわたる火山活動からの、激しい山体崩壊によってできた馬蹄型のカルデラを眼前に眺めることができます。大きな岩石や歪な地形がその激しさを物語っていると言っても良いでしょう。圧倒されると同時に不思議な美しさを感じました。

少し下って雪渓を横断します。一応ロープが張ってあり夏道も出ていますが、この時期であればこのまま雪渓を登っても辿りつけます。ガスがかかるとおそらく一気に視界が悪くなるため注意が必要です。特に外輪山上部からの落石には要注意です。マジで。

崩壊した斜面を登るので当然と言えば当然ですが、御室(鳥海山大物忌神社)直下はかなりの斜度です。多分一番きつい場面ですがもうひと踏ん張りです。それにしても岩石ガラガラ。

5:40 御室(鳥海山大物忌神社)~鳥海山山頂(新山)






石積みの要塞に守られた御室(鳥海山大物忌神社)に到着です。せっかくなので参拝してから山頂へ向かいます。山頂案内図がわかりやすくて良きですね。バカでかい岩石をいくつもいくつも乗り越え、切り通しと呼ばれる渓谷のようなエリアを進みます。時期によってはここにスノーブリッジがあるとかないとか。あったらかなり怖そうです。

5:50 鳥海山山頂(新山)~七高山(外輪山周回)







てことで鳥海山の最高峰である新山に到着です。直近では1974年に水蒸気爆発を起こしており、今でも活火山に指定されていますがひとまず噴火の兆候は見られないそうです。

東北では燧ヶ岳に次ぐ標高なこともあって山頂からの眺望は素晴らしいの一言です。しかもこの日は周囲の雲が厚めで、おそらく景色が良かったのは鳥海山だけだったかもしれません。本当に来て良かった。

さて下山時は岩石だらけなので踏み間違えると怪我のリスクが極めて高いです。途中で胎内くぐりと呼ばれる岩に囲まれたエリアを通り抜け、一旦御室付近まで下ります。ただしまだ雪渓が繋がっていたため、もしかしたらそのまま横断できたかもしれません。

外輪山側に取り付くと這うように急傾斜を登って七高山へ向かいます。東側の景色も素晴らしいですね。裾野が広くて本当に富士山みたい。

6:30 七高山(外輪山周回)~御田ヶ原分岐







写っていませんが七高山から眺める新山も素敵でした。また山体崩壊した山の全体像も掴めるのでここからの景色も良いですね。覗き込むと深いカルデラに尻込みします。その後は行者岳、伏拝岳、文殊岳の外輪山を淡々と進んでいきますがあっちもこっちもずっと眺めが良いなあ。この辺りから登山者と続々とすれ違うようになります。

7:40 御田ヶ原分岐~鳥海湖(周回)



真っ直ぐ戻っても良かったのですが、同行したおじさんセレクトで混雑具合や間近での鳥海湖見たさに左側へ進みました。ハクサンイチゲやチングルマ畑となっており鳥海山とのコラボレーションが最高でした。

ここからしばらく木道が続きますが、んーこちらも良い景色です。ただし豪雪地帯に木道はいただけませんねーなんて。多くの木道が傾いていましたし、濡れているとめっちゃ迫力があって滑るので嫌いなんですよねえ。管理者には大変申し訳ありませんが。

8:00 鳥海湖(周回)~賽の河原






眼前の鳥海湖は対岸の高台から見るよりも迫力がありますね。この日が風があったので見えませんでしたが、無風且つ角度によっては鳥海湖に反射する鳥海山を見ることができます。

鳥海湖の先には3峰ほどの笙ヶ岳が良く見えます。木道上に残雪があったため私たちは高巻きして上部の登山道に出ましたが、真っ直ぐ進んでも問題ないでしょう。笙ヶ岳の手前で右折して下山口へ向かいます。

8:25 賽の河原~象潟口(鉾立登山口)


厳密に言うと賽の河原はもう少し先ですが、雪渓が繋がっているので正規ルートではありませんが通り抜けることができます。

9:05 象潟口(鉾立登山口)


最高の登山日和に加え、楽しいおじさんとの爆速登山でした。もう少しゆっくりしたかったのが本音ではありますが、こういった出会いも登山の良さかなって思います。なお駐車場は御礼満員でした。良い山だったなー。