【焼峰山】滝谷口ルートから気楽に日帰り登山|低山ながらも眺望良好|2021年9月25日
焼峰山の登山を検討中の方
『焼峰山ってどんな感じかな。参考までに時間やルートなどを教えてほしい』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
- 焼峰山について
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感想
「いい山だから行ってみな」という言葉に押され行ってきました。1,085mという標高ながらもロープがあったり鎖があったり、ほどよく登りごたえがあってなかなかの変化に富んだ山です。山頂では、目のまえに雄大な飯豊の山並みが広がっており、360度の眺望が楽しめます。飯豊連峰が雪をかぶるシーズンに訪れるとさらに楽しめそうです。気軽に登れる里山だけど楽しみが詰まっている、そんな印象を受けました。
スケジュールなど
【日にち】2021年9月25日(土)
【天候】晴れ、微風
【気温】18℃前後
【登山ルート】滝谷口↔焼峰山のピストン
【時間】4時間(登り2時間、休憩1時間、下り1時間)
【電波状況】ほぼ問題なく入る(au)
【紅葉】ほんのり色づいているが、見頃はまだまだ先。
登山ルート
〇合目などの表記はありませんが、登山道はハッキリとしているのでまず迷うことはありません。やや足場の悪い箇所が多く、なんとなく歩きづらい印象を受けました。なお、登り慣れていない方でも登り3時間、下り2時間くらいみておけば大丈夫だと思います。
7:00 登山口~保安林標識
車一台分の林道を進んでいくと登山口が見えてきます。駐車場は300m先にあり、5-6台は停められそうです。このあたりは熊が出没するようなので、きちんと対策をして進みましょう。
登り始めは杉林、ほどなくすると雑木帯に変わります。勾配が緩やかなので、準備運動にはちょうど良い感じです。
登山道には小さな花やキノコが自生しています。写真のジャガイモみたいな植物は、自然薯(ヤマイモ)です。オニドコロという名の類似した有毒植物には注意しましょう。見分けるポイントとして、自然薯には零余子(むかご)が付いています。
7:35 保安林標識~うぐいす平
雑木帯を抜け、保安林標識を過ぎると平坦な道になり、間もなくうぐいす平です。ここまで来ると視界が一気に開けます。手作りのベンチがあるので休憩してもよさそうです。
7:45 うぐいす平~清水釜
うぐいす平からは細尾根の急登が続き、一気に高度を稼ぎます。振り返ると内の倉湖や新潟平野、五頭連峰などが目の前に広がります。登山道は鎖場やザレ場が増えるので慎重に進みましょう。
しばらくがんばって登ると尾根が広がり、清水釜に到着です。冷たくておいしい湧き水がいただけます。
8:25 清水釜~修蔵峰
清水釜から一登りすると修蔵峰に到着です。手を合わせ、先を進みます。ここまで来ると山頂は目のまえ。
9:00 修蔵峰~焼峰山山頂
修蔵峰からは傾斜が緩やかになり、後半は尾根筋を右側にみるヘツリ道となります。山頂直下はなかなかの急登なので、力を振り絞って登りましょう。登り切ればポンと山頂に飛び出します。
山頂は360度の大眺望が待っています。雄大な飯豊連峰、蒜場山や二王子岳、五頭連峰などなど、標高に比してものすごい眺望です。気軽に登れ、これだけの眺望が楽しめるのだから焼峰山は侮れません。
11:00 登山口
山頂で1時間ほど休憩した後、一気に下っていきます。地面がぬかるんでいたり、ザレ場があったりしたため何度か滑りました。
焼峰山について
焼峰山は新発田市の赤谷地区に鋭角な姿で屹立し、存在感を主張している山です。隣接する二王子岳とは地質的には同質ながらも、山容が大きく異なるのが特徴です。鉄道が現役であった当時は、登山客の行列ができたこともあったらしいです。
焼峰山では過去に痛ましい遭難事故がありました。1957年12月30日、新発田高校山岳部OBの本田修蔵氏が、現役高校生と焼峰山から赤津山を目指していました。しかし、折からの大雪にくわえ、後輩をかばいながらの下山途中、極度の疲労により帰らぬ人となりました。
以来、同山岳部ではその地点を修蔵峰と名付け、慰霊碑を建立しました。もし焼峰山に登った際は、ぜひ慰霊碑の前で手を合わせてもらえたらと思います。