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【宝珠山】低山ながら眺望良好な里山登山|2024年6月19日

登山

宝珠山の登山を検討中の方
『宝珠山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』

この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。

本日の内容

  • 感想
  • スケジュールなど
  • 登山ルート
  • 宝珠山について

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感想


早上がりの平日、サクッと登れる里山ってことで初めて訪れた宝珠山。かねてより「低山だけど眺望が素晴らしい」との話は聞いていましたが、実際に登ってみると本当に素晴らしかったです。

基本的に雑木林やブナ林に囲まれた登山道が続きますが、稜線(丸山小冨士)で唐突に視界が開けます。新潟はもとより福島の山々まで見通しがよく利きます。わずか559mの低山とは思えない眺望に感動を覚えました。

登山道はよく整備されており、看板もあるので迷うことはないでしょう。その代わり熊対策には万全を期したほうが良いでしょう。とりあえず熊スプレーはなくても何かしら音源は必須のように思います。私はラジオを大音量で流しつつ適宜大声を出して警戒しながら進みました。

当日の気温はまだ耐えられましたが、これからの時期は暑くて暑くて大変でしょう。日差しは木々で防がれますが水場がないので熱中症には十分に気をつける必要があります。低山あるあるですね。

スケジュールなど

【日にち】2024年6月19日(水)
【天候】晴れ
【気温】25℃前後
【登山ルート】赤松山森林公園↔宝珠山山頂
【時間】2時間20分(上り1時間20分、休憩15分、下り45分)
【電波状況】山頂付近以外は基本的に圏内(docomo)

登山ルート


※赤松山森林公園↔宝珠山の往復

16:40 赤松山森林公園~送電鉄塔






登山口には5台くらい停められますが、ほんの少し先に広い駐車場があるのでそっちでも良いでしょう。いやそれにしても登山口付近には猿が多いこと多いこと。猿の鳴き声に加えて獣臭というか尿臭がにわかに漂っており、人間界とはまったく異なる世界のように感じます。

とりあえず準備して早速出発です。参考時間が書いてありますが、さすがにこんなにかからないでしょう。要所に看板が設置されているためそれに沿って進みます。

16:55 送電鉄塔~宝珠山登山口


あっという間に送電鉄塔です。道中は熊対策としてラジオ爆音、適宜大声を出して警戒して進んでいます。

17:05 宝珠山登山口~赤松山




道路を挟んで正しい登山口です。この付近まで猿の気配を感じていました。広葉樹に囲まれた登山道を進んでいきます。西日を遮ってくれるので歩きやすかった反面、風通しはイマイチでした。

17:20 赤松山~虚空蔵山


赤松山には枯れ落ちた立派な赤松が鎮座しています。所々抜けますが基本的に広葉樹のなかを進みます。

17:30 虚空蔵山~丸山小冨士





「こくうぞうやま」「こくうぞうさん」、どちらが正確でしょうか。ちょっぴり眺めの良いポイントがあったり、その後は一旦下ってから少し登り返します。

17:50 丸山小冨士~八咫柄山



そして稜線に出ると丸山小冨士です。低山とは思えないほどの眺望で360度見渡すことができます。

17:53 八咫柄山~丸山小冨士


ほんのすぐ先が「やたがらやま」です。

17:55 分岐点~宝珠山



石間との分岐点は少し開けています。目の前には山頂が確認できます。

18:00 宝珠山



ロープ場のちょっとした急登を上ると山頂に飛び出ます。山頂は唐突に岩場となっており、素敵なくり抜き看板とお地蔵様が鎮座しています。山頂自体は狭いためせいぜい5,6人がいっぱいでしょう。いやーそれにしても素晴らしい眺望ですね。新潟は元より福島の山まで良く見渡せます。

18:15 下山開始

機械音なんて聞こえません。しばらく自然の音に癒された後、陽が沈む前に下山します。再びラジオ爆音、適宜大声を出して熊に警戒しながら全力で下ります。

19:00 赤松山森林公園

空はまだ明るかったものの木々に囲まれた登山道は薄暗くなります。とりあえず暗くなる前に下山できました。

宝珠山について

宝珠山は花崗岩、斑状花崗岩で形成された隆起山群です。草水集落にある花崗岩は良質な石で、淡い桃色の石は「桜御影石」と呼ばれ「草水石」の名で通っています。有名どころでは国会議事堂、弥彦神社、新潟県庁などに使われています。大正時代から採掘されていましたが、現在は良質な石が少なくなってきているとのことです。

宝珠山山頂から北東に走る尾根の北西斜面は、1976年に自然環境保全特別地区に指定されています。古くからほとんど人の手が加わっていない極相に近いブナの天然林が残されており、自然性の高い優れた環境が維持されています。