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【妙高山】三段紅葉に染まる秋山登山|2023年10月22日

登山

妙高山の登山を検討中の方
『妙高山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』

この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。

本日の内容

  • 感想
  • スケジュールなど
  • 装備品
  • 登山ルート
  • 妙高山について

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感想

妙高山
当日は早めに着いて燕温泉登山口にて車中泊。薄っすらと明るくなり始めた頃、山を見上げると薄っすらと雪化粧しているのが確認できました。だんだんと陽が昇るにつれ、朝日に照らされた三段紅葉を目の当たりにします。美しい、とにかく美しかったです。登山前から素晴らしい景色を堪能できました。

標高1,000m程度の燕温泉登山口から中腹にかけて、色とりどりの紅葉が絶頂期を迎えていました。見渡す限り絶景・絶景・絶景で立ち止まってばかりいました。しばらく登っていくと落葉し、雪化粧した山容に変わっていきます。

ガスに覆われている時間も長かったですが、鎖場に着くころには次第に抜けていき青空も確認できました。ここまで来ると余程気温が低かったのでしょう、とっても美しい霧氷も見ることができました。稜線からは冬山と化したアルプスが一望できました。もうね、圧巻の景色です。「すげえ」とか「やばい」といったワードしか出てきません。

稜線から山頂にかけては、西南西(アルプス方面)から暴風が吹き付けており当然ながら寒いです。それでも天候が良かったため冬山対策さえしておけば全然耐えられました。そんな暴風に耐えつつ、全方位絶景の大パノラマをしばらく堪能していました。

火打山も新潟焼山もよく見えたし、一瞬ですが富士山もばっちりと目視できました。越後富士から眺める富士山というのも乙ですね。

紅葉目当ての山行でしたが、予期せず雪化粧した妙高山も堪能することができ、大満足な一日となりました。めちゃめちゃキツくもなく大絶景が楽しめる。贅沢な山ですね、妙高山は。下山後は温泉もあるし最高ですよ。

スケジュールなど

【日にち】2023年10月22日(日)
【天候】晴れ、稜線以後は爆風
【気温】登山口3℃、山頂0.5℃
【登山ルート】燕温泉↔妙高山山頂
【時間】7時間15分(上り4時間00分、休憩60分、下り2時間15分)
【電波状況】基本的に圏内(docomo)
【積雪】山頂にて10cm前後

装備品

・ミレー ティフォン 50000 ウォームストレッチジャケット
・ミレー モンテローザ パンツ ネオ
・ミレー ライトグリッドジャケット
・モンベル ウイックロン ZEO ロングスリーブ ジップシャツ
・ミレー アンダーウェア ノースリーブ ドライナミック メッシュ
・モンベル ゴアテックス ライトスパッツ ロング
・テムレス 防寒グローブ 02 winter
・サングラス
・キャップ
・ラ・スポルティバ トランゴテックレザー GTX
・着替え
・行動食
・水(1ℓ)
・カメラ:Nikon D40x
・レンズ:AF-S DX Zoom NIKKOR 18-70mm f3.5-4.5G IF ED

登山ルート

妙高山
燕温泉登山口↔妙高山山頂
※妙仙橋工事に伴い燕温泉登山口から麻平分岐までの登山道は通行止め中

6:30 燕温泉登山口~赤倉温泉源泉管理小屋

妙高山妙高山
妙高山
妙高山
感想欄にも書きましたが、登山口の時点で燕温泉街越しに三段紅葉が楽しめます。朝日に照らされる山容が非常に美しく、見とれていたら出発が遅れました。駐車場には30台ほど停められますが、あっという間に満車となりました。

燕温泉街、黄金の湯を通って舗装された道を登っていきます。開始間もなく、ふと遠くに目をやると雪化粧をした妙高山の山頂が確認できます。めちゃめちゃ綺麗でテンション爆上がりです。

舗装された道は赤倉温泉源泉管理小屋ちょっと先まで続いており、その間ずっと三段紅葉で彩られた山容を眺めながらひたすら進んでいきます。どこを見ても美しく、すでに何度も何度も立ち止まってしまいました。

7:10 赤倉温泉源泉管理小屋~麻平分岐

妙高山
赤倉温泉源泉管理小屋には泉源清水という名の水場があるので必要ならば補給しましょう。辺り一帯、硫黄の香りが充満していました。

7:35 麻平分岐~胸突き八丁(五合目)

妙高山
麻平分岐ですが、2022年の大雪により妙仙橋が損壊しており現在通行止めとなっています。妙高山には川原沿いに左側というか直進しますが、この辺りから一応ピンクテープに留意して進みましょう。低木帯を進んでいくと胸突き八丁です。

8:05 胸突き八丁(五合目)~天狗堂

妙高山
胸突き八丁の手前からすでにやや急登が始まっています。ただなんだろう、たしかにちょっとキツいかもしれませんが、名前ほどのキツさはありません。

8:25 天狗堂(六合目)~鎖場

妙高山
天狗堂は赤倉登山道との合流地点です。休憩するのにちょうど良いです。大岩壁の妙高山が見えるとのことでしたが、ガスっていて未確認です。天狗堂から光善寺池、風穴を通り過ぎると少しずつ青空が見えてきました。なんだかんだ鎖場の手前まで来て、ふと見上げてみると青空バックに霧氷が確認できました。美しすぎる。

9:25 鎖場~稜線

妙高山
妙高山
鎖場は妙高山唯一の難所で、写真では伝わりませんがかなりの絶壁です。鎖も足場もしっかりしているのでさほど心配はいりませんが、無論落ちたらただでは済まないので慎重に進みましょう。余談ですが、渋滞が生じやすいポイントでもあります。眼下には赤倉や池の平、野尻湖など景観は申し分ありません。

9:45 稜線~妙高山南峰(山頂)

妙高山
妙高山
妙高山
妙高山
稜線に出ると一気に視界が開け、前方には遠く北アルプスが雄大に広がっているのが確認できます。ここまで来ると疲れなんて軽く吹き飛びます。それくらい素晴らしい眺望です。その代わり、暴風が直撃するので一気に寒くなります。山頂は右側ですが、ほんの少しだけ左側に進むとさらに見通しが利くのでおすすめです。

稜線から山頂にかけては、妙高山らしくゴツゴツした火山岩の間をよじ登るような感覚で進んでいきます。横からは暴風ですが、次第に火打山や新潟焼山などが姿を現わし、景観はさらに良くなります。ここでふと振り返ってみると、雲の隙間からはるか遠くになんと富士山が確認できました。越後富士から眺める富士山ってのも乙ですね。火山の性質的には同じようですし。

さて山頂は目前でしたが、大きな岩石を風除けにしつつ先に着替えました。汗冷え対策は早いに越したことはありません。

10:20 妙高山南峰(山頂)~妙高山北峰

妙高山
2,454m、妙高山南峰(山頂)に到着です。裏側というか正面に回ると、関山神社奥の院があり、多くの方がそこを風除けをしながら休憩していました。ガスがなければ北には佐渡島、南には南アルプスや八ヶ岳、富士山、東には苗場山や谷川連峰、西には北アルプスなど全方位大絶景が拝めます。この日は南東方面に雲やガスが多く、はっきりと確認することができませんでした。

10:30 妙高山北峰

妙高山
妙高山
妙高山
2,445m、南峰から10分ほど縦走し、一等三角点のある妙高山北峰に到着です。眺望は似ていますが、火打山や新潟焼山がさらに近くなるため、縦走したい衝動に駆られます。当日も何名か縦走されている方がいました。

いくつか風除けポイントがあるため、ささっと準備して昼食を取ります。ジップロックにカップ麵を入れてきましたが、なんだか面倒だったので550kcalのパンとコーヒーにしました。行動食もあったのでエネルギー切れの心配はありません。

火器はガスと悩んで結局アルコールストーブにしましたが、うーん、どっちが良いのでしょう。今日くらいの天候であればガスでも全く問題なかっただろうし、なにより楽でしたね。

11:30 下山開始

妙高山
妙高山
妙高山
妙高山
妙高山
妙高山
なんだかんだ60分ほど休憩した後、下山開始です。わりと賑わっていた山頂でしたが、出発する頃には閑散としてきました。みんな早い。

この時点での気温は0.5℃、風は少し弱まっていました。山頂付近の雲やガスは抜けており、日差しが照り付けて少し暑く感じます。積雪は10cmくらいでしょうか。新雪で凍っている感じはしませんでした。

下山時の稜線以後、新雪が解けて登山道がびちゃびちゃのぐちゃぐちゃになっていました。確実に汚れるのでゲイターは必要と思われます。

あまり考えることなくささっと紅葉地帯まで下りてくると、早朝はガスに覆われていた景色が眼前に広がっていました。色の暴力かなってくらい、改めて眺めるととんでもない紅葉ですね。写真を撮る手が止まりませんでした。

13:45 下山

妙高山
怪我なく無事に下山しました。下山後は大日屋さんで絶品きのこ汁&お漬物セットをいただき、ついでに妙高山ピンバッジも購入しました。きのこ汁が具だくさんで食べ応え満載、お漬物もとても美味しかったです。なお、食前の写真は取り忘れました。食後、燕温泉登山口周辺の紅葉をしばらく撮ってから帰路につきました。

妙高山について

妙高山
妙高山は標高2,454m、越後を代表する名峰であり日本百名山の一座です。新潟他県の南西部に位置し、長野県境に近い妙高市にあります。妙高火山分の主峰であり、火打山や新潟焼山とならぶ頚城山群です。大きく裾野を広げた雄大な山容は越後富士とも呼ばれています。

山体は典型的な複式火山であり、妙高山を中心に外輪山に囲まれており、周りにはなだらかな裾野が広がり、高山植物が豊富です。麓には妙高高原温泉郷があり、赤倉、新赤倉、池の平、妙高、杉野沢、関、燕の7つの温泉を有しています。下山後の温泉は選びたい放題です。

参考資料

新潟県山岳協会:新潟100名山+10, 新潟日報事業者, 2020