【中ノ岳・丹後山】越後のラスボス、秋の周回日帰りファストハイク|2026年10月10日
中ノ岳・丹後山の登山を検討中の方
『秋の中ノ岳と丹後山の登山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば知りたい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
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感想

晴れ確定の10月の貴重な3連休初日。昨年リタイヤしてしまった中ノ岳から丹後山への周回登山、今年こそはとの思いで身体作りに励みリベンジしてきました。前情報によると紅葉は申し分ないようです。またせっかく上るならってことで、ついでにご来光も拝みたくてナイトハイクを敢行しました。
現地到着は深夜2時ですが、なんとすでに複数台停まっているではありませんか。決して人気どころの山ではないとはいえ、さすがにこの時期は違いますね。今頃人気どころの山では駐車場争奪戦に火花を散らしていることでしょう。私はとても近寄れません。
中ノ岳は越後三山の最高峰で、越後駒ヶ岳や八海山とともに信仰の山として祭られてきました。知名度だけで言えば中ノ岳は後者の2座に劣るものの、登山のキツさでいえば中ノ岳が群を抜いて大変です。「これぞ越後の山」って感じで非常に玄人好みとも言えます。
そんな中ノ岳から丹後山への周回はエスケープもできず水場もなく、特に兎岳前後の起伏がなかなか激しくてそれこそ玄人好みの周回コースと言えるでしょう。そしてここをホームにしている方たちは、おそらくドМな健脚ばかりです。
ところで今回の山行では直近での上積みがだいぶあったおかげか、思ったよりもスムーズに周回してくることができました。とはいえ実際終えてみるとだいぶグッタリしたのは言うまでもありません。まだまだですね。
周回の平均コースタイムですが、モノによっては15時間とか16時間とか17時間とか書かれています。しかし実際のところ、特に日帰り軽量登山であればさすがにそこまでかからないと思います。おそらく急登を考慮してかなり甘めに設定された時間だと推察します。
決して万人受けする周回コースではありませんし、正直なところそれなりの鍛錬がないとまず登れないでしょう。しかし鍛錬の末、自信がついたら是非チャレンジしてほしい越後の山でもあります。私はいずれ荒沢岳から越後駒ヶ岳の周回にチャレンジしたいと思っています。そのときは1泊2日でのんびり周りたいですね。
スケジュールなど
【日にち】2026年10月10日
【天候】:晴れ、微風
【気温】:15℃前後
【登山ルート/時間】十字峡登山口 → 中ノ岳 → 丹後山 → 十字峡登山口 / 8時間40分(実働時間)/ 19.6km
【電波状況】稜線は入ったり入らなかったり(docomo)
【紅葉】中腹以降、絶頂期
登山ルート

十字峡登山口 → 中ノ岳 → 丹後山 → 十字峡登山口
2:30 十字峡登山口~五合目(日向山)

真っ暗闇のなかヘッドライトの明かりを頼りに出発します。コースの詳細は当ブログの「【中ノ岳】紅葉進む、急登続きのハードな日帰り登山|2025年10月12日」に譲るとしますが、とにかく何度来ても激しい急登だなあと感じます。何も見えないのにぐんぐんと高度を稼いでいくのがわかります。
若干寝不足にもかかわらず、今日は何やら身体が軽くて調子が良いです。直近の上積みが功を奏したこともありますが、思った以上にサクサクと上っていけました。ちょっとした岩場や鎖場を通過しすると、やや平坦で開けた二合目の千本松です。しかしながら満天の星空以外に見えるものはなく進むのみです。岩稜帯を進んでブナ樹林帯に入り、四合目を過ぎると五合目の日向山に向けて急登が始まります。
4:30 五合目(日向山)~八合目



五合目の日向山以降、徐々に明るくなってきました。前方には雄大な中ノ岳の山容がシルエット状に確認できます。さらに丹後山までの縦走路も薄明のもとばっちりと浮かび上がっています。なんだかいよいよといった感じで、さすが越後のラスボスと言われるだけあり存在感がありますね。全然伝わらないと思いますが目の前にすると壁ですよ。
5:30 八合目~九合目



八合目より、通称「変態急登」と呼ばれる中ノ岳最後の急登が始まります。いよいよラストスパートです。一歩登るたびに高度を稼いでいくのがわかります。急斜面にはダケカンバと紅葉が見事に映えます。なおはるか遠くにはこの時点で富士山が確認できました。
5:50 九合目~中ノ岳


変態急登を登り切り、九合目に到着すると目の前から燃えるような朝日が照らしてきました。一応ご来光に間に合ったということで良しとしましょう。山肌の色づいた草木は朝日によってさらに真っ赤に染まっていました。近くには荒沢岳や越後駒ヶ岳、その谷間には雲海が溜まっており、よくよく見ると滝雲になって流れていました。雲海の名所である枝折峠はきっと激込みだったことでしょう。
6:05 中ノ岳



ということでひとまず中ノ岳に到着です。決して広くない山頂ですが眺望は抜群です。はるか遠くには富士山、八海山の隣には影中ノ岳、平ヶ岳や巻機山や守門岳等々、新潟の名峰を軒並み眺めることができます。
6:10 中ノ岳~兎岳





日の出とともに風が少し強くなったもののさほど寒くなく超快適です。あらかた写真を撮り終えたら丹後山に向けて出発です。兎岳までは見るからに起伏のある稜線が続いています。それらの起伏によって光芒が層状となり何やら幻想的な雰囲気を感じさせます。
中ノ岳からはいったん激下りとなります。おおよそ刈り払われており、そういった意味では大変歩きやすくてありがたかったのですが、登山道自体は嫌なトラバースがあったり根っこがあったり狭かったり等々、決して良い道とは言い難いため足元には注意しましょう。なお登山道は次第にチシマザサエリアへと移り変わっていきます。
ひとつ目の小ピークが小兎岳、再び一旦下ってから激上りすると兎岳です。なお兎岳のすぐ手前には荒沢岳へと続く分岐点があります。こちらも綺麗な稜線が繋がっていますが荒沢岳までの起伏はなかなか激しそうです。道中、荒沢岳から越後駒ヶ岳に周回したり、八海山へ縦走する健脚さんとすれ違いましたが、テン場付近で熊を目撃したとのことでした。この辺りはいますからね。
8:00 兎岳~大水上山




激上りの末、兎岳に到着です。標識に隠れていますが「兎岳 1,926m よく来たね 🐇」の小さなプレート看板が設置されています。名前のわりにかなり大変な山なんですけどね。しかも標高で言えば丹後山よりも高かったりしますし、この付近はエスケープできないので難易度が高めです。
兎岳にまで来てしまえば、あとはおおよそ穏やかな稜線歩きとなります。如何にも越後らしい雰囲気の気持ちの良い稜線が続いています。比較的視界が利くものの念のため熊に用心しながら進んでいきます。
8:25 大水上山~丹後山



大水上山から中ノ岳方面を撮った写真ですが、なんと立派な山並みですこと。中ノ岳だけでなく手前の兎岳の存在感も際立っています。ここから間もなく利根川水源の記念碑、さらに進むとあっという間に丹後山です。
8:50 丹後山~丹後山登山口




丹後山はチシマザサに囲まれた地味な山頂ですが眺めだけは申し分ありません。すぐそこには赤い外壁が目を引く丹後山避難小屋があります。鉄骨2階建ての無人避難小屋で、収容人数は30人とありますが、そこまで満杯になることはまずなさそうです。水場はなく天水タンクが使用できますがタイミングによっては枯渇しています。なお晩秋には冬囲いされるので利用後は原状復帰を忘れないようにしましょう。
ここからはとにかく淡々と下るだけです。一本道なので迷うことはありませんが、それなりの傾斜なので頑張りましょう。それにしても尾根の紅葉がとても良い感じです。今年は間違いなく当たり年でしたね。
八合目からは中ノ岳とその稜線がよく見渡せるベストビューポイントとなっています。改めて眺めるとだいぶ攻撃的な山容をしていますね。山頂に至るまでの過程を含めて、中ノ岳は本当に越後らしい山だなって感じます。まだ登ったことがない方は是非味わってほしいです。
三合目くらい?から眺めの良い尾根にさよならし、広葉樹林帯のなかを一気に下っていきます。ここまで標高が下がると紅葉はまだまだですね。
10:30 丹後山登山口~十字峡登山口



さて丹後山登山口まで下りてきましたが、ここから三国川(さぐりがわ)沿いに長い林道歩きとなります。しかし途中の渓谷美が実に素晴らしくて見飽きることなく進めます。紅葉がもっと進めばかなり綺麗だろうなあ。
11:05 十字峡登山口

ということで戻ってきました。駐車場はココと中ノ岳の登山口側にそれぞれ10台程度でしょうか。トンネルの先にはやや広めの駐車場があるので停められそうでした。
しゃくなげ観光センター


下山後は空腹に耐えられず、手打ちそばののぼり旗に惹かれるように、最寄りのしゃくなげ観光センターに立ち寄ってみました。お昼時には少々早かったためか店内はガラガラでした。なんというか、田舎特有の商売っ気のなさが逆に好みでしたね。天ぷら蕎麦セットの大盛りを頼んだら想像以上に盛られた蕎麦が出てきて思わず笑っちゃいました。