【Nikon D50+Ai AF NIKKOR 35mm f/2D】夕暮れスナップ
Nikon D50+Ai AF NIKKOR 35mm f/2Dで夕暮れスナップをしてきました。感想とともに作例を少しご紹介いたします。
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Nikon D50+Ai AF NIKKOR 35mm f/2Dの作例
※シャッタースピードを稼ぐために絞り値は自然とf/2固定となりました。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:200 ホワイトバランス:晴天
縁側で乾燥させている薪とでも言いましょうか。それ自体は別にいいのですが、なんとなく、その描写力にゾクッとした一枚です。いやなんてことない一枚なのですが、立体感というか存在感というか、うまく言えませんがとりあえずよく写っているなと感じました。強いて言えばちょっと赤みが強いですね。これは仕様のようです。あとちょっと露出不足でした。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/100秒 ISO感度:400 ホワイトバランス:晴天
これもなんてことない、ただのテーブルとイスです。全体的に淡いというか甘いというか、テーブル付近をよく見ると収差がだいぶ目立ちますね。でもそれが良い。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:400 ホワイトバランス:晴天
最短焦点距離はなんと0.25mです。加えてAPS-Cサイズなので1.5倍されるため、なんとなく望遠効果もあって意外と接写が効きます。APS-Cでは画角的に52mmとなりますがテーブルフォトでも大活躍必至と言えます。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:800 ホワイトバランス:晴天
暗部に目をやるとだいぶ粗さが目立ちますがこればかりはカメラの限界でしょう。その代わりというか、暗部でもだいぶ粘っているとも言えます。あとは前述した通りやっぱり赤味が強いのが特徴です。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:400 ホワイトバランス:晴天
畑にできた段差の陰影がなだらかに表現できている気がします…いやそれしても赤い…。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/80秒 ISO感度:800 ホワイトバランス:晴天
手前の杭にピントを合わせているため、背景がなんとなくボケており立体感を感じます。これもISO感度800ですがやっぱり粗さが目立ちますね。遠目で見る分にはまあまあ許容範囲かもしれませんがズームアップすると際立ちます。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/60秒 ISO感度:800 ホワイトバランス:晴天
ただのベンチですが妙に立体感を感じるのは私だけでしょうか。薄暗闇で、性能が決して良くはないカメラで、これだけ写ればもう大満足です。ISO感度800なのでズームアップすると当然粗いですが、背景的になんとなく目立ちにくいようにも思います。
絞り値:f/2 シャッタースピード:1/50秒 ISO感度:200 ホワイトバランス:晴天
シルエット的なやつです。当日は夕焼け空が大変美しい日でした。色味、グラデーションが良い具合に表現されていると思います。
感想
Nikon D50は2005年に発売されたカメラで、有効画素数610万、APS-CサイズのCCDセンサーが搭載されています。ボディ内AFモーターが内蔵されているためDタイプレンズをフルに生かすことができます。またこの手のカメラでは一番コンパクトですが、その割にはホールド感もしっかりしており成人男性の手にもフィットすると感じます。
さて今回久しぶりに引っ張り出して使ってみましたが、いやいや以前使ったときよりも好印象でした。好印象だなんて言うと大変おこがましいですが「あれ、こんなに撮れたっけ?」というのが率直な感想です。今回の撮影は日没間近の薄暗闇でしたが全体的に結構しっかりと解像している印象でした。特に暗部での粘りというか、黒つぶれせずに残っている感じを受けました。
ただしそこは2005年のカメラです。ISO感度を800まで上げてしまうとさすがに粗さが目立ってくるため、せいぜい400が限界かと思います。またおそらく仕様上の影響でしょうが、赤味・暖色系の印象が強く、JPEG撮って出しだと結構赤いです。こればかりは好みの問題ですが、それでも赤味が目立つため大切な写真であればRAW現像もありですね。
ところでNikon D50のコンセプトは「我が家のファースト一眼レフカメラ」でした。要はエントリークラスのカメラです。難しいというか細かい設定ができないのはたしかにそうですが、正直普通に使うぶんには何ら問題ありません。
今さら購入する方はいないと思いますが、Dタイプレンズが使えるCCDセンサー搭載の絶滅危惧種カメラが格安で手に入ります。市場的にもおそらく人気薄です。購入するなら今のうちかもしれません。