フォトコンテストで大賞をいただいて感じた3つのこと
この度、地方のとあるフォトコンテストで入賞、というか大賞をいただきました。それはそれは素直に嬉しかったです。ちなみに審査員は写真家、あの米 美知子さんです。すごい…これだけは自慢できる。
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本日の内容
- はじめに
- 誰のどんな作品が選ばれるかわからない
- 大切なのは機材じゃない(場合によるけど)
- フォトコン写真と好みの写真は異なる
- おわりに
はじめに
今回の結果は偶然に偶然が重なった出来事でした。たまたま気になっていた場所に、たまたま撮りに行く機会があり、たまたまフォトコンテストの存在を知り、たまたまテーマと合致した写真だったので応募したら大賞に選ばれたという流れです。こんなこともあるんだな、応募してみるものだなと感じた次第です。ちなみに他にも欲張って数点応募してあります。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるってやつです。
たかだか一度選ばれたくらいの私が言うのもおこがましいですが、今回フォトコンテストで大賞をいただいて感じたことを3つ挙げてみました。
誰のどんな作品が選ばれるかわからない
数点応募した中で「えっ、この作品が大賞?」というのが率直な印象でした。もうちょっと上手に撮れた写真もあったのにって感じです。過去の大賞作品を拝見しても、失礼ながら、必ずしも大賞作品が単純に「きれい、うまい」というわけではなさそうです。もちろん私見ですし、私の写真も同様だと思います。
ということで、誰のどんな作品が選ばれるかわかりません。当然選考基準はあるのでしょうが、選ぶのは人間です。選考者の好みや視点も存在するでしょう。コンテストのテーマだって存在します。それらを加味したうえで「なにかドラマを感じる写真」が選ばれるのかなと思いました。構図やシチュエーションなど計算されつくした、いわゆるテクニックが絶対条件ではなさそうです。
大切なのは機材じゃない(場合によるけど)
カメラなら高感度に強くて、高画素で、高速連射が可能とか。レンズなら超広角や超望遠が可能で、フレアやゴーストに強くてなど。撮影対象によってはそのカメラじゃないと撮れない、そのレンズじゃないと撮れない場面があるのは理解しています。
今回は自然な雰囲気で日常感のある状況下での撮影だったため、そんなハイスペックのカメラなんて使用していません。というか、そもそも持っていません。撮影で使用した機材はNikon D40xとNIKKOR NIKKOR-Q.C Auto 200mm f4、古いデジタル一眼レフカメラと望遠のオールドレンズでした。
詰まるところ「写真が好きか、カメラが好きか」、「写真を撮るためのカメラ(道具)なのか、そのカメラ(道具)で写真が撮りたいのか」って話なのですが、私は…どっちだろう。写真も好きだし、カメラも好き。決め兼ねます。
フォトコンテストのテーマによりますが、例えば各県・市町村のパンフレットで使用するためのコンテストであれば、どちらかと言うときれいに写っている写真のほうが良さそう。逆にアーティスティックなコンテストであれば、いわゆるエモい写真が撮れるレンズやシチュエーションを意識すると良さそうです。
いずれにせよテーマによってある程度カメラやレンズを使い分けるべきなのでしょうが、機材よりもやっぱり写真への感性が大切なのかもしれません。
フォトコン写真と好みの写真は異なる
フォトコンテストにはそれぞれのテーマがあり、そのための審査員がおり、審査員の感性に触れる必要があります。一方、好みの写真には個々のテーマがあり、そのための自分であり、自分の感性に素直に従えば良いのです。
何が言いたいかと言うと、主人公は誰なのか(ここで言う主人公とは被写体のことではありません)、いったい誰のための写真なのかって話です。フォトコンテストの主人公は開催者(他者)ですし、好みの写真での主人公は自分です。この点が明確に異なると思います。
余談ですが、例えば個々のテーマで、自分の感性に従って撮った写真が、たまたまフォトコンテストのテーマに合致していたらどうでしょう。もし興味があれば応募してみると良さそうですよね。
今回の私が正にそうでしたが、別にフォトコンテストを意識して撮った写真ではなく、素直に自分で良いなと思って撮りました。この時の主人公は自分です。その写真がたまたまフォトコンテストのテーマに合致していたため、せっかくなので応募してみた結果が大賞に選ばれたわけです。
たぶん、おそらくですが、見る人が見ればフォトコンテストを意識して撮った写真なのか、好きで撮った写真なのかわかるのかもしれません。特に審査員がプロの写真家であれば尚更のことでしょう。機会があったら聞いてみたいですね。
おわりに
たかだか一度選ばれたくらいで何言ってるんだって感じですが、素直に感じたことを書いてみました。なんというか、まあフォトコンテストなんて意識せず、結局楽しく撮るのが一番ですね。プロとなれば話は別ですが、多くの方は趣味の一つでしょう。結果的に誰かに刺さればこの上ないわけで、フォトコンテストはついでくらいの感覚で良いのかなって思いました。とは言うものの、やっぱり大賞に選ばれると嬉しいぜぇぇぇ。がんばろっと。