【米山】水野林道ルートからお手軽な山小屋泊登山|2023年11月5日
米山の登山を検討中の方
『米山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 装備品
- 登山ルート
- 米山について
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感想
標高993m、実は初めての米山登山でした。話には聞いていましたがこんなに良い山だとは思いませんでした。同じ海沿いに面する弥彦山(634m)よりも標高が高いため、とにかく360度の見晴らしが良好。山頂には立派過ぎるログハウス風の山小屋に加え、無雪期にはトイレまで完備されています。ないのは水場くらいでしょうか。
当日は気温が高かったため遠望は靄靄していましたが、それでも素晴らしい眺望が堪能できました。日・月だったこともあり山小屋は貸切。周りを気にせずに使わせていただきました。お礼と言っては何ですが、微力ながら「米山土あげ運動」に協力、宿泊後は掃き掃除だけしてきました。
さて今回は、お手軽に星空撮影と朝焼けが目的で登りました。結果的に言うとどちらも楽しめましたが、雲こそなかったものの夜中から朝方にかけて爆風が吹き荒れており、お恥ずかしながらまったく安眠できませんでした。山小屋自体はとても頑丈で隙間風もなかったのですが、久々の一人小屋泊にビビッていたのでしょう。
翌朝陽が昇ると遠くに弥彦山、冠雪した妙高山・火打山・新潟焼山、雨飾山などが確認できました。山頂にちょうど陽が当たって、赤く染まるその姿がなんとも美しかったです。なんとなく海側に目をやると、富士山のような三角形の影米山も確認できました。
新潟百名山且つ日本三百名山の米山ですが、地元に愛されている理由がよくわかりました。米山はイイ山。次回は別ルートでしっかりと登ってみたいと思います。
余談ですが、積雪期にも非常に人気のある米山。定番は大平ルートと下牧ルートと伺いました。下牧ルートは雪庇ができるため注意が必要とのことですが、大平ルートは直登でキツくなるものの雪庇ができず基本誰かしら登っているとの話でした。わたしもタイミングを見て、2月あたりに登ってみたいと思いました。
スケジュールなど
【日にち】2023年11月5日(日)
【天候】晴れ、夜中から翌朝にかけて爆風
【気温】山小屋13℃(夜中)
【登山ルート】水野林道登山口↔米山山頂
【時間】上り1時間15分、下り40分
【電波状況】圏内(docomo)
【紅葉】落葉進む
【積雪】なし
装備品
・シートゥーサミット Spark SpⅣ
・NEMO テンサー
・シートゥーサミット エアロプレミアムピロー
・ミレー ティフォン 50000 ウォームストレッチジャケット
・ミレー モンテローザ パンツ ネオ
・ミレー ライトグリッドジャケット
・モンベル ウイックロン ZEO ロングスリーブ ジップシャツ
・ミレー アンダーウェア ノースリーブ ドライナミック メッシュ
・ダウンジャケット
・テムレス 防寒グローブ 02 winter
・キャップ
・トレランシューズ
・着替え
・行動食
・水(2ℓ)
・カメラ:Nikon D700
・レンズ:AI NIKKOR 20mm f2.8S、AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
登山ルート
水野林道ルート↔米山山頂
※水野ルートと水野林道ルートは別物です。混同しないように注意しましょう。
14:30 水野林道登山口~やくしの杜
水野林道登山口は標高573m地点にあり、林道終点駐車場を起点とするルートです。登山道自体に危険個所はありませんが、強いて言えば登山口までの林道が結構大変です。駐車場には10台くらい停められそうです。
自動車がすれ違うには微妙な幅しかなく、避けたら避けたで側溝があったりなかったりするので、すれ違わないことを祈るしかありません。落葉の時期には側溝が隠れてしまうので尚更危険です。
さて水野林道登山口は出発地点が高いため、数ある登山道の中でも最短・最速で山頂に行くことができます。しかし、思いのほか急な階段が続くので地味に足上げがキツかったりします。
余談ですが、余裕があれば登山口にある「米山土あげ運動」に協力しましょう。
14:45 やくしの杜~三俣合流地点
やくしの杜付近はブナ林となっています。時期的にちょっと遅かったせいか、さすがに枯れ気味な様子でしたが、絶頂期であればかなり美しいブナ林だったことでしょう。急な階段はまだまだ続きます。
15:00 三俣合流地点~米山山頂
急な階段を登り切ると、下牧ルートおよび水野ルートとの合流地点です。合流地点から間もなく、しらば避難小屋を過ぎるとちょっとした尾根歩きとなり、最後の一登りです。
15:45 米山山頂
なんだかんだ、あっという間に米山山頂に到着です。気温が高かったため靄靄していましたが、山頂は360度の大パノラマで、想像以上に素晴らしい眺望です。
山頂にはとても立派なログハウス風の山小屋があり、内も外も綺麗に管理されています。さらに無雪期にはトイレまで完備されており、ないのは水場くらいでしょうか。いやそれにしても素晴らしい。
米山山頂小屋泊
夕日を眺めながら夕食をいただく贅沢な時間。日はあっという間に沈んでいき、しばらくマジックアワーを楽しみます。だんだんと風が強くなり寒さが堪えてきたため山小屋で仮眠を取ります。
まだ時間も早く風も強かったためなかなか寝付けませんでしたが、ひとまず真っ暗になるまで待機します。夜中、月が登る前にちょこっと星空撮影を楽しみました。
6:40 下山開始
東の空がほんのり明るくなってから早めに朝食をいただきます。寝袋などをささっと片付けたら、まだ誰もいない山頂の朝を楽しみます。
陽を浴びて赤く染まった妙高山・火打山・新潟焼山、弥彦山、柏崎市や柿崎区がよく見えます。日本海側に目をやると影米山とでも呼ぶべき姿が映し出されていました。
最後に山小屋内を軽く掃き掃除をして下山を開始します。
7:20 水野林道登山口
あっという間に下山です。急な階段の下りは膝に来ますね。改めて米山はイイ山でした。次回は別の登山ルート、もしくは積雪期に大平ルートあたりから登ってみたいと思います。
米山について
米山は上越市柿崎区と柏崎市の境に位置する標高993mの独立峰で、その山姿は越後富士とも呼ばれる霊峰です。山頂からは360度の眺望が楽しめ、能登半島や佐渡島が見えるときもあります。
山頂には日本三大薬師の一つである米山薬師堂が建ち、信仰の山として豊作などを祈願する人々に古くから登られてきました。また山頂には2階建ての立派なログハウスのような山小屋があり、100人ほどが収容できるようになっています。
登山口は柿崎側の下牧、水野、峠(小村峠、野田口)と、柏崎側から大平、吉尾、谷根(たんね)があります。峠と谷根の登山道はアプローチが長く、4時間以上は覚悟しておいた方が良いでしょう。下牧、水野、大平の登山口は昔から親しまれています。
参考資料
新潟県山岳協会:新潟100名山+10, 新潟日報事業者, 2020