【粟ヶ岳】中央登山道(加茂水源地ルート)|想像以上にきつい里山|2021年10月2日
粟ヶ岳の登山を検討中の方
『粟ヶ岳ってきついらしいけど実際どうなの。なにか情報があれば教えてほしい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
- 粟ヶ岳について
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感想
標高1,292m程度の里山ですが、まあきついです。とくに中央登山道(加茂水源地ルート)はきついですね。わりと何度も登っていますが、毎回5回くらい心が折れそうになります。
登山口が標高200m程度、総距離約11.5km、累積標高差(上り/下り):1.400m/1.400m程度です。体感ですが上りのほとんどが急登で、上ったかと思えば下り、また上るを繰り返します。
苦労して上った先には360度の大パノラマが待ち受けており、川内山塊をはじめとし、磐梯山や飯豊山、守門岳や妙高山、海を越えて佐渡島などが眼の前に広がっています。山頂はわりと広いので、のんびりと休憩をとることができます。時間があれば一本岳に足を延ばすのもありです。往復1時間半くらいです。
スケジュールなど
【日にち】2021年10月2日(土)
【天候】曇りのち晴れ、微風~中風
【気温】20℃前後?
【登山ルート】中央登山道(加茂水源地ルート)
【時間】4時間(上り2時間20分、休憩1時間、下り1時間20分)
【電波状況】入りづらい(au)
【紅葉】ほんのり色づいているが、見頃は10月中旬以降。
登山ルート
メインルートは2つです。中央登山道(加茂水源地ルート)と北五百川ルート(下田ルート)です。今回はかねてからきつい言われている、中央登山道から上りました。トレーニングとして上るには十分すぎるくらいのルートです。
9:00 駐車場~1合目(登山口)
粟ヶ岳県民休養地に広い駐車場があるので、ここに停めて歩きましょう。進んでいくと登山口となる第二貯水池があり、そこにも一応停められますが公式には禁止されています。しばらく林道が続きますが、ウォーミングアップにはちょうど良いです。
9:25 1合目(登山口)~2合目(標高300m)
登山口に到着です。駐車場脇と登山口の2ヵ所に登山届があるので記入しておきましょう。看板には『上り3時間』と書かれていますが、かねてから鬼畜なコースタイムとして有名です。初心者にはまず難しいタイムです。
なお但し書きには、『コースタイムは健脚者の標準タイムです。山頂までは3時間半~4時間半を目安にしてください。』と書かれています。
煽っていくスタイルです。
そんなこんなで上り始めから急登が続き、すぐに息が上がります。全体を通して結構滑りやすい土壌なので注意して進みましょう。登山道自体はしっかりしているので、迷うことはまずありません。
9:35 2合目(標高300m)~3合目
息を上げながら2合目に到着です。この時点で標高300m。登山口の標高は200mくらいなので、一気に上がった感があります。少しなだらかな登山道が続くので、しっかりと息を整えて進みましょう。
9:55 3合目~4合目
3合目にはベンチがあるので小休止にはちょうど良いです。振り返ると弥彦山や角田山が見えます。天気が良ければ佐渡島も見えます。わたしは休まずに先を急ぎました。しばらく同じような登山道が続きます。
10:10 4合目~大栃平
4合目に到着です。この時点で標高は700mくらい。短時間でだいぶ標高を稼ぎますので、そのぶん急登ということですね。
10:20 大栃平~5合目
大栃平に到着です。ここまで来ると一気に開けます。残念ながら上るときはガスっていたので眺望は悪いですが、天気が良ければ守門岳や白山、粟ヶ岳の山頂が視界に入ってきます。ベンチがあるので、景色を眺めながらしばらく休みましょう。
10:25 5合目~6合目(粟庭の頭)
5合目までくると、なんとなく色づいてきます。三連梯子があったり、粟ヶ岳一番の鎖場があったり、やや岩山っぽい山容が垣間見れます。標高はいつの間にか900mとなりました。
10:45 6合目(粟庭の頭)~水場
鎖場を過ぎるとすぐに6合目に到着です。粟庭の頭とよばれ、山頂に匹敵するくらいのパノラマビューが楽しめます。なお、真正面のピークは山頂ではありません。山頂は右斜め前あたりに見えてきます。
10:55 水場~7合目(粟ヶ岳ヒュッテ)
粟ヶ岳唯一の水場です。横道を3分ほどトラバースするとあるようですが、未確認です。
11:00 7合目(粟ヶ岳ヒュッテ)~8合目
7合目は粟ヶ岳ヒュッテです。標高は1,049mとなります。粟ヶ岳ヒュッテは2階建てで、けっこうきれいです。泊まるだけなら十分すぎるくらいです。もちろんトイレはありません。
少しだけ緩やかな登山道が続きます。ガレ場に注意しながら進みましょう。
11:25 8合目~9合目
ここから急登が続きます。まずは粟ヶ岳北峰を目指して進みます。疲労の兼ね合いもあり、ここが一番きついかもしれません。途中、縦走路に向かう分岐点があります。
11:35 9合目~山頂
かなりきつかったと思います。しばらく尾根を歩いた後、最後のひと上りです。
11:45 山頂にて休憩
登頂したときは残念ながらガスっており、風も強くて寒いくらいです。元気があれば眼前に見える一本岳を目指しても良いでしょう。往復1時間20分ほどです。とりあえず寒いので上着を羽織り、暖かいラーメンをいただきます。
12:40 下山開始
下山する頃にはガスが抜けていき、きれいな稜線が見えてきました。天候が良ければ、本当に素晴らしい眺望が堪能できます。きれいな景色を眺めながら下山します。
14:00 登山口
濡れていて何度がコケましたが、無事に下山です。余談ですが、ゲイターあるといいですね。少々蒸れるのが難点ですが、裾が汚れないのはありがたいです。
粟ヶ岳について
越後平野中央部の東に3峰を屹立させて、堂々と立ち上がっている山が粟ヶ岳です。川内山塊の矢筈岳をはじめとした名だたる越後のやぶ山を従え、その最高峰として存在感を際立たせています。
何度も言いますが、けっこうきついです。地元界隈では『粟ヶ岳が上れたら、新潟の山はどこでも上れる』と言われています。実際、体感としてその言葉に間違いはないでしょう。粟ヶ岳を極めていけばどこの山でも対応できそうです。
ちなみに冬季の粟ヶ岳は、かなりの難易度を誇る冬山と化します。アルプスの前哨戦として上る人がいるようです。無論、わたしは未経験です。通年、ゴールデンウイークくらいまでは残雪があるので、また違った景色や登山が楽しめます。
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