【以東岳】朝日連峰最北端、車中泊からのご来光周回ファストハイク|2026年9月23日
以東岳の登山を検討中の方
『秋の以東岳の登山ってどんな感じだろう。なにか情報があれば知りたい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
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感想

シルバーウイークの最終日、朝日連峰最北端の以東岳に登ってきました。台風に翻弄されたシルバーウィーク、どこに登るか直前まで考えていましたがせっかくなので登ったことがない以東岳に決定です。
前日入り車中泊からのナイトハイクを敢行し、ご来光ファストハイクをしてきました。道中は声を出したりホイッスルを吹きまくったりして熊に警戒しながら進みます。とはいえどのみち何も見えないのでとにかく淡々と登っていくと早々と大鳥池避難小屋に到着しました。
オツボ峰コースと直登コースがありますが、できるだけ急登を避けたい私は多少時間がかかってもいいのでオツボ峰コースを選択。ここも淡々と登って稜線に出ると満天の星空が広がっており、天の川や流れ星だけでなく、遠くには夜景を眺めることができました。
以東岳までは(見えていれば美しいはずの)稜線歩きです。登頂する頃には日の出前のマジックアワーでなんとも美しい空のグラデーションに癒されます。宿泊組よりも少し早く登頂できたため、山頂からの景色をしばらく独り占めです。
その後続々と宿泊組がやってきて、気づけばさほど広くない山頂に15人程。各々目に焼き付けるように眺めたり写真を撮ったりして過ごしていました。そしてお待ちかねのご来光。朝日に照らされた朝日連峰の主稜線が黄金色に輝いており本当に美しかったです。
飯豊連峰もさることながら、朝日連峰も本当に美しいですね。縦走してみたいなあ。これからハイシーズンを迎えます。
スケジュールなど
【日にち】2026年9月23日
【天候】:晴れ、微風
【気温】:10℃前後~17℃前後
【登山ルート/時間】泡滝ダム → オツボ峰コース → 直登コース → 泡滝ダム / 7時間00分(実働時間)/ 21.9km
【電波状況】稜線は圏内(docomo)
【水場】タキタロウ清水、大鳥小屋、三角峰下水場(未確認)、碧玉水
【紅葉】山頂は色づき、草紅葉あり、ピークは翌週あたりか
登山ルート

泡滝ダム → オツボ峰コース → 以東岳 → 直登コース → 泡滝ダム
17:30 泡滝ダム(車中泊)

県道349号線をひた走ると荒沢ダム辺りから道路幅が細くなります。再び開けて旅館 朝日屋さんを通過し東大鳥川沿いにやや荒れた林道を進みます。基本的に車一台分しかなく対向車をパスできる箇所が限られています。運転に自信がない方は苦労するかもしれません。ちなみに朝日屋さん付近までは三大キャリアの電波が入ります。なお下調べ不足でしたが登山届は朝日屋さんに提出するとのことです。
泡滝ダムに到着すると駐車場が9割ほど埋まっていました。20台ほど駐車でき、この時期は簡易トイレが設置されています。皆さん大鳥池避難小屋や以東岳避難小屋への宿泊組ですね。私は夜中出発の予定なのでササっと準備して寝ることにします。余談ですがこの駐車場は岸壁からの落石にかなり気を遣います。とはいえ駐車スペースがここしかないので仕方ないんですけどね。夜中も登山中も気が気ではありませんでした。
0:20 泡滝ダム登山口~冷水沢



思ったよりスッと眠ることができ、ちょうど0時に起きて軽食を取り出発です。やや気になっていたガスはすっかり抜けており、美しい星空が渓谷の隙間から顔を覗かせています。気温は17℃くらいで若干肌寒い程度です。今のところ風はありません。
泡滝ダムから大鳥池までは、およそ15分間隔で10分割に標識が設置されているため精神的に楽です。真っ暗闇で何も見えないなか渓流の音を聞きながらとにかく進みますが、怖くないかと言われると怖いです。
1:00 冷水沢~七ツ滝沢


冷水沢の吊橋です。この吊橋が上下に結構揺れます。自称三半規管が強い自分でも、渡り終えた後はいわゆる吊橋酔いをしてしまい数分間気持ち悪い感じが続きました。
1:20 七ツ滝沢~タキタロウ清水


七ツ滝沢の吊橋ですが、冷水沢と同じように揺れるので吊橋酔いしました。この辺りから少しずつ高度を上げていきますが、それでも登山というよりは散歩程度の登山道が続きます。
1:45 タキタロウ清水~大鳥池避難小屋

タキタロウ清水では岸壁からゴンゴンと水が流れています。というか山全体を通して水量がめちゃめちゃ豊富なのには驚きました。所々登山道が小川のようになっている個所もあるくらいです。一応1.5㍑の水を担いできましたが要所要所で調達できるため全然いらなかったです。
2:10 大鳥池避難小屋~登山道分岐(オツボ峰コース)

思った以上に快調に進んで大鳥池避難小屋に到着です。トイレもあるし水場もあるのでひと休みするには良いでしょう。なおここはこの山域で唯一テント泊ができます。特に用事もないので看板に従ってダム沿いに進みますが、夜のダム湖ってマジで怖いですよね。
2:15 登山道分岐(オツボ峰コース)~三角峰下水場(案内標識)


どちらでも良かったのですが、急登が嫌いな私はオツボ峰コースから周回します。直登コースよりも距離が長いため時間はかかりますが急登は少ないです。まだまだ真っ暗闇なので写真はありませんが、広葉樹林帯のなかを登っていきます。
しばらく登ると勾配が緩くなり、稜線に出ると少しずつ風が吹いてきました。気温は13℃前後だったと思います。三角峰は登山道から外れているためスルーしました。それにしても満天の星空です。天の川も視認でき、流れ星もいくつか見ることができました。
3:20 三角峰下水場(案内標識)~オツボ峰


三角峰下水場の案内標識がありましたが水場はスルーして進みます。ここまで来ると遮るものがないため、真夜中でなければ美しい稜線を気持ちよく歩くことができたでしょう。遠目には街の夜景も見えます。
3:45 オツボ峰~以東岳山頂



オツボ峰に到着です。古い地図にはウツボ峰と書かれていましたがまあどうでもいいですね。なお最近、天狗小屋からオツボ峰まで続く廃道と化していた登山道が復活したらしいですね。噂話だし何も見えなかったのでハッキリしたことは言えませんが。
さてここから山頂に向けてラストスパートです。所々ザレて崩れかけていますが問題ありません。ちょっとした岩場を通過してしばらく進み、来た道を振り返ると美しすぎる夜明け前のマジックアワーのお時間です。グラデーションがめちゃめちゃ綺麗でした。
4:30 以東岳山頂






朝日連峰最北端の以東岳に無事登頂しました。山頂標識と三角点は少し離れたところにあり、三角点には木製の遭難碑が建てられています。気温は10℃くらいで微風。宿泊組よりも少し早く登頂できたので景色をしばらく独り占めできました。
遠くに薄っすらと雲のラインがかかっていますが快晴で視界はすこぶる良好です。雲海も出ており、そこから月山や鳥海山がニョキっと生えているような姿が印象的でした。
刻一刻と変わる朝焼けの様子を目に焼き付けつつ、しばらく写真を撮りながら待機していると、示し合わせたかのように以東岳避難小屋泊組が続々とやってきます。
5:24 ご来光



さあ、待ちに待ったご来光の時間です。なんと美しいことでしょう。ご来光もさることながら南方に伸びる朝日連峰の主稜線が、まさに朝日に照らされ黄金色に美しく輝いています。稜線はすっかり秋色で草紅葉も進んでいました。この時間がたまらんです。
登った人にしか味わえない瞬間、皆さん思い思いに写真を撮られていました。ちなみにものすごく余談ですが、カメラは登山者御用達のオリンパスが多かったです。やはり防塵防滴、軽量コンパクトは正義ですね。なおオリンパスといえば、最近OM SYSTEM PENが発売(10月下旬予定)されて注目を集めています。
6:00 下山開始~東沢渡渉




気づけば1時間半も滞在していました。寒い…まだ耐えられる気温とはいえさすがに冷え切ってしまい、声も震えるし手もかじかんできました。こんなに長居する予定ではなかったのでダウン持ってこなかったんですよね。上下レインウェア、ミドルウェア、ネックウォーマーだけではさすがにこの時期・時間帯は凌ぎ切れません。一方宿泊組の皆さんはダウンを着込んでとても暖かそうに見えました。
避難小屋ではとても親切な小屋番さんと少々立ち話。小屋泊も是非ってことでしたが、一昨年この時期に大朝日岳周回で竜門小屋に泊まって懲り懲りしたので、私はハイシーズンの小屋泊だけはよっぽどの理由がない限り絶対にしません。
てことで小屋番さんにお別れを告げ、予定通り直登コースで下山します。眼前には大鳥池、振り返ると以東岳と避難小屋がどっしりと構えています。急登と言えば急登ですが身軽なので淡々と下っていきます。
7:00 東沢渡渉~大鳥小屋




東沢を渡渉し、目印に従って大鳥池の際際を進みます。途中土砂が流れた跡なのか獣道なのかわかりませんが、一瞬分かりづらいところがあるので一応注意しましょう。とはいえ基本的に道迷いするところはありません。
7:20 大鳥避難小屋(小休止)

大鳥池避難小屋に戻ると早朝登山組や渓流釣りの宿泊組の方たちとしばし談笑。渓流釣りを嗜む70歳代と思しき上品なおじい様は「ただ釣るだけじゃおもしろくないでしょ。多少荷物になってもお酒を持ってきたり食事を作ったりするんだ。毎回レトルトやアルファ米じゃ飽きるでしょ。登山もそうじゃないか?」と言われ、なんだろう個人的にものすごく納得していました。今の自分は時間を気にしすぎているなと。これはこれでまだ楽しいから良いんだけど、登山の楽しみってこれだけじゃないもんね。おそらくご本人は何の気なしに言った言葉かもしれませんが私にはとても刺さりました。
7:50 大鳥避難小屋~泡滝ダム




小休止後、再出発です。「あー、ここはこんな景色だったのか」なんて思いながら下ります。渓谷と広葉樹林帯が太陽光を程よく遮ってくれるので涼しく快適でした。なお吊橋ではもれなく吊橋酔いしました。
9:20 泡滝ダム

無事下山しました。以東岳の登山道はかなり歩きやすかったです。道迷いの心配もいらず、水場も豊富、さいあく避難小屋泊もできます。以東岳で一番危険なのは強いて言えば駐車場ですね。幸い落石被害はありませんでした。おわり。