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【登山初心者】力試しにおすすめの新潟の里山2選

登山

新潟の登山者
『低山にも慣れてきたしそろそろステップアップしたい。自分の力を試すのに適した山はあるかな。』

力試しには二王子岳と粟ヶ岳がおすすめです。その理由についてご説明します。

本日の内容

  • 共通のおすすめ理由
  • 条件
  • 二王子岳
  • 粟ヶ岳(加茂水源地ルート)
  • まとめ

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共通のおすすめ理由

「二王子岳が登れたら越後の山はだいたい登れる」「粟ヶ岳が登れたら越後の山はだいたい登れる」と昔から言われているからです。それぞれの里山界隈のベテランさんから聞いた話なので、まあ間違いはありません。実際わたしも何度も登っていますが、たしかにバロメーターとしてはちょうど良い山だなと感じます。

どちらを登っても良いと思いますが、個人的には二王子岳よりも粟ヶ岳のほうがキツく感じます。後程、2座について簡単にご紹介します。

条件

ただ登れたら良いかというとそうではなく、それぞれ「適切な時間内に、適切な荷物を持って、無難に登れる」という条件付きです。

二王子岳も粟ヶ岳も「3時間以内」の登頂が目標です。参考までにコースタイムを挙げると「二王子岳:登り4時間、下り3時間」「粟ヶ岳:登り3時間50分、下り2時間50分」となっています。

荷物の量も大変重要で、重量の程度が疲労感や所要時間へダイレクトに影響してきます。いずれも日帰りできる里山なので、慣れるまではひとまず最低限の荷物で臨んでみると良いでしょう。慣れてきたら敢えて重量を増やして適切な時間内に登頂できるように特訓してみるのも方法です。

無難にとは、時間的にも体力的にも精神的にも、どれくらい余裕が残っているかということです。まだまだキツイ山はたくさんあるので、二王子岳や粟ヶ岳でへこたれていてはいけません(あまり偉そうなことは言えませんが)。

二王子岳

二王子岳
二王子岳について少しご紹介します。二王子岳は標高1,420.1mの里山で、古くから信仰の山として称えられてきました。登山口までは自動車で行けるためアクセスは良好です。駐車場もそれなりに広いため、そうそういっぱいになることは少ないです。

春は残雪登山や山野草が楽しめ、夏は灼熱地獄、秋は見事な紅葉に彩られ、冬は雪山登山が楽しめます。山頂は全方位眺望良好であり、春夏秋冬、二王子岳から眺める飯豊連峰がこれまた絶景です。おすすめは残雪期の春と厳冬期の冬ですが、さすがに厳冬期は難易度がやや高めなので万人向けではありません。

山頂に避難小屋もあるため、小屋泊登山の練習にもちょうど良い環境です。ただし山頂に水場とトイレはないので必要な準備だけはしていきましょう。

入浴施設

入浴施設は「あやめの湯」一択でしょう。料金は大人420円/子ども260円、茶褐色で少し塩味のある、源泉かけ流しの熱めの温泉です。お風呂自体は銭湯ほどのサイズでこじんまりしていますが、そんなことはどうでもいい話ですね。

粟ヶ岳(加茂水源地ルート)

粟ヶ岳
粟ヶ岳について少しご紹介します。粟ヶ岳は標高1,292.6mの里山で、越後のやぶ山の最高峰として存在感が際立っています。登山ルートは加茂水源地ルート(正確には中央登山道)と北五百川ルートの2つですが、加茂水源地ルートのほうがキツイです。

春は残雪登山や咲き乱れるヒメサユリが楽しめ、夏は灼熱地獄、秋はやぶ山ならではの深い紅葉に彩られます。冬はかなり本格的な雪山登山ができるため、アルプスの前哨戦として登頂を目指す方もいるようです。

七合目には粟ヶ岳ヒュッテがあるため、小屋泊登山の練習にもちょうど良いです。トイレこそないものの、5分ほど下ったところに水場があるため、環境的には二王子避難小屋よりも使いやすいかもしれせん。

入浴施設

個人的には「七谷コミュニティセンター」推しです。料金は大人300円/子ども100円という破格設定。その代わり温泉ではないしシャンプー類も購入しなければなりませんが、汗を流すだけなら激しくおすすめです。

もうちょっとマシな風呂が良いという方は「加茂七谷温泉 美人の湯」「いい湯らてい」ですかね。料金はそれぞれ大人800円/子ども300円、大人900円/子ども600円です。どちらの施設も広々しているため、のんびりくつろぎたい方や食事をしたい方、団体さんにはおすすめです。

まとめ

「二王子岳が登れたら越後の山はだいたい登れる」「粟ヶ岳が登れたら越後の山はだいたい登れる」ということで、力試しにおすすめの新潟の里山を選んでみました。あくまでも「力試し」なので、いずれも目標登頂時間は3時間以内ですが、元も子もないことを言うと早く登ることが正義ではありません。ゆっくり、時間をかけて、無理のないように登る楽しさだってあります。素敵な山はたくさんあります。ご自身に合った登り方で楽しみましょう。

参考資料

新潟県山岳協会:新潟100名山+10, 新潟日報事業者, 2020