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【浅草岳】ネズモチ平→桜ゾネルート周回登山|2024年7月13日

登山

浅草岳の登山を検討中の方
『浅草岳ってどんな感じだろう。なにか情報があれば教えてほしい。』

この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。

本日の内容

  • 感想
  • スケジュールなど
  • 登山ルート
  • 浅草岳について

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感想


初めての浅草岳、もう1,2週間早く行きたかったのがタイミングと天候が合わずに出遅れてしまいました。お目当てのヒメサユリはさすがにもう終焉でしたが、ポツッと元気な個体が咲いていたのでなんとか楽しめました。ニッコウキスゲも咲いていましたが、こちらはもう少し楽しめるのでしょうか。

気温はさほど高くないものの、梅雨真っただ中ということもあって湿度は高かったです。稜線に出てしまえば気持ちの良い風が通り抜けてくれるので非常に快適でした。良くも悪くも霞んでいたこともあり直射日光の影響が少なかったのも幸いと言えます。

次回は秋の紅葉、来年は6月前後の高山植物を目指して登ってみたいと思います。紅葉の時期は超絶大人気なのでタイミングが重要ですね。わりと気軽に周回できるのも魅力の一つなのでしょう。時間があれば鬼が面山まで縦走するのもありですね。

スケジュールなど

【日にち】2024年7月13日(土)
【天候】晴れ
【気温】23℃前後
【登山ルート】ネズモチ平→浅草岳山頂→桜ゾネ(周回)
【時間】3時間50分(上り1時間50分、休憩30分、下り1時間30分)
【電波状況】山頂付近は圏内、それ以外は圏外か微弱(docomo)
【花】ヒメサユリはほぼ終焉

登山ルート


※都合上、横にしてあります。見づらくてすみません。

5:20 ネズモチ平駐車場~登山口




5時には駐車場に着いていましたがすでに数台停まっていました。ちなみに下山する頃には50台くらい停まっていたように思います。浅草岳のピークは秋の紅葉時期で、100台ほど停められる広大な駐車場が満車になるくらいの人気だそうです。

ところで駐車場に着くまでの道のりがなかなか大変でした。本当に合っているのかと不安になるような狭い林道を走ってきます。すれ違いポイントはありますがお互いに気をつけないと面倒なことになりそうでした。

さて駐車場に着いたらトイレを済まして登山届を提出したら出発です。10分ほど林道を歩きますが準備運動にはちょうど良いです。

5:30 登山口~白崩沢渡渉点



登山口はネズモチ平ルートと桜ゾネルートの分岐点になっています。今回はネズモチ平ルートから桜ゾネルートを周回するため、まずは左手の登山道を進んでいきます。

登山道は先日の雨に加えて沢水がにじみ出ているせいか水浸しでした。ぬかるんでいたり水溜まりになっていたり水が流れていたりするためローカットシューズだと大変なことになるでしょう。

5:40 白崩沢渡渉点~前岳








白崩沢は特段問題なく渡れましたが、これ増水していると渡れないのではないでしょうか。転倒に気を付けつつ大きな岩伝いに渡渉します。

この辺りから少しずつ傾斜が増していきます。時折ロープが設置されていたりしますが距離は短いので文句は言えません。基本的に緑のトンネルなので展望は開けませんが、しばらくするとスパッと開けるガレ場ポイントがあります。

再び緑のトンネルに潜ってしばらく進むと少しずつ傾斜が緩くなり、前方に前岳、そのやや左側に浅草岳山頂が近づいてきます。

6:40 前岳~浅草岳山頂







前岳は桜ゾネルート、鬼が面山ルート、浅草岳山頂ルートの分岐点となっています。さほど広くないため浅草岳山頂で休んだほうが良さそうです。山頂付近にはヒメサユリが咲いていましたが、さすがにもう終焉に向かっていました。ヒメサユリは1週間前くらいが絶頂期だったようです。

前岳の残雪はごくわずかに残っていました。残雪期には木道にもばっちりと雪がついているため横断の際は要注意です。一旦滑り落ちるとたぶん止まりません。

山頂までの木道は雪の重みによって傾いています。一応滑り止めが打ち込まれていますが濡れているとかなり滑るので転倒には注意しましょう。山頂付近は美しい草原帯となっており眺めも良好です。

7:00 浅草岳山頂



最後にひと登りして浅草岳に登頂です。残念ながらかなり霞んでおり眺望はイマイチでしたが、山頂からは足元に田子倉湖、視線の先には守門岳、粟ヶ岳、御神楽岳、燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、中ノ岳、駒ヶ岳、八海山など書ききれないほどの名峰が見渡せる絶景ポイントとなっています。

7:30 浅草岳山頂~前岳

コーヒーブレイクしたら下山開始です。とりあえず前岳まで来た道を戻ります。

7:40 前岳~嘉平与ノポッチ




下山は前岳から嘉平与ノポッチを経由して桜ゾネルートを下ります。少し長いですが傾斜が緩くてのんびり歩くには最適です。嘉平与ノポッチまではある程度木道が続いており、この辺りにはヒメサユリの群生が見られます。さすがにもうほぼ終焉でしたが、わずかに元気な個体も咲いていました。

7:55 嘉平与ノポッチ~登山口



ポッチというだけあってポンと突き出ており眺望は良いです。しばらく稜線を進みますがいずれ緑に囲まれてきます。ネズモチ平ルートほど急でもなく水没もしていませんでしたが、若干足場が悪いので注意して下ります。途中、こぶし大もあるオオミズアオという蛾に遭遇して思わず声が出てしまいました。

8:30 登山口~ネズモチ平駐車場




「浅草の鐘」をひと突きしたらすぐに登山口です。これにて登山道は終了。あとは林道を歩いてネズモチ平駐車場まで戻ります。途中5,6箇所ほど沢水が溢れて出ており、水量の多い山域なのだなと感じました。ローカットシューズだと浸水するかもしれません。

また忘れてはならないのが、2000年6月18日の遭難救助活動中に雪崩によって4名の方々が殉職された事実です。林道に慰霊碑が建っているのでしっかりと手を合わせてきました。

9:00 ネズモチ平駐車場

30分ほど林道を歩いたらネズモチ平駐車場に到着です。到着した頃には50台くらい停まっていました。この日はさほど暑くなく滝汗をかかずに済みました。さらになぜか蚊やコバエもおらず非常に快適登山となりました。登山時間的にも程よくて余力十分です。ササッと着替えて再び狭い林道を通って帰宅します。

浅草山麓エコ・ミュージアム

浅草岳ついでに寄り道してみるとおもしろいでしょう。浅草山麓エコ・ミュージアムは無料で開放している施設です。自然大好き、八十里越え・河合継之助・浅井長政などの歴史に興味がある人は楽しめます。

また今回は歩きませんでしたが、施設の前に「遊々の森」と呼ばれる散策路が広がっています。登山目的じゃない方でものんびりと歩いて自然を楽しむことができるでしょう。

越後とちお温泉 おいらこの湯


日帰り温泉は何箇所かありましたが、今回は「越後とちお温泉 おいらこの湯」にしました。午前11時半から大人600円(市外)で入浴可能です。若干石油臭がしてトロッとしており、やや塩味を感じる泉質となっています。夏場は熱くてたまりませんが、冬場は体の芯まで温まること間違いなし。良い温泉です。

浅草岳について

浅草岳は新潟県と福島県の県境に位置する浅草岳は豪雪地帯であるため登山シーズンは晩春からとなります。山頂からの眺望は圧巻で、新潟・福島・群馬の名だたる名峰が360度見渡せます。6月初旬には様々な高山植物、7月初旬にはヒメサユリ、秋には美しい紅葉が楽しめます。

登山コースは多彩で力量に応じて選ぶことができます。新潟県側からは「五味沢からムジナ沢、桜ゾネルートをたどるコース」「ネズモチ平コース」「鬼が面山コース」、福島県側からは「只見尾根コース」「入叶津からの尾根コース」があります。ひとまず言えるのは、最も定番且つ登山者が多いのは今回私が通ったコースになるでしょう。