【巻機山】井戸尾根ルートから日帰り登山|紅葉絶頂期の名峰|2021年10月10日
巻機山の登山を検討中の方
『巻機山の紅葉ってすごいと聞く。ぜひ行ってみたいので、なにか情報があれば教えてほしい。』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
※アイキャッチの画像はニセ巻機です。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
- 巻機山について
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感想
圧巻の一言。七合目あたりからの紅葉が本当に素晴らしかったです。急がず、じっくりと味わいながら進みたいですね。黄金色に染まった草原や、赤く色づいた草木が青空などとマッチして、ものすごく素敵な空間を演出しています。まだ行ったことがない方は、ぜひ一度足を運んでいただきたいです。
今回、桜坂駐車場には6時くらいに到着しましたが、さすがは日本百名山。紅葉絶頂期は激混みでした。関東圏からアクセスしやすいのも理由ですかね。とりあえず最寄りの駐車場に止められたらラッキーでしょう。
トイレは桜坂駐車場と巻機山避難小屋にあります。駐車場のトイレはさすがにきれいです。安心して利用できます。巻機山避難小屋のトイレは男女共有の和式トイレなのでお察しください。
水場は桜坂駐車場と巻機山避難小屋から少し下ったところにあります。いずれも生水なので、できれば煮沸などして利用しましょう。
スケジュールなど
【日にち】2021年10月10日(日)
【天候】曇りのち晴れ、微風だが山頂だけ爆風
【気温】18℃前後?
【登山ルート】井戸尾根ルート(※割引岳と牛ヶ岳は悪天候のため断念)
【時間】6時間(上り2時間45分、休憩45分、下り2時間20分)
【電波状況】ほぼほぼ入る(au)
【駐車場】約100台、普通車500円
【トイレ】桜坂駐車場、巻機山避難小屋
【水場】桜坂駐車場、巻機山避難小屋付近(※いずれも生水注意)
【紅葉】五合目以降は色づき、七合目あたりから見頃
登山ルート
主なルートは3つ。井戸尾根ルート、ヌクビ沢ルート、天狗尾根ルートです。今回は一般的な井戸尾根ルートから上りました。
6:30 登山口~四合目
駐車場からは、割引岳とニセ巻機と思われる山が見えます。看板の脇に登山届があるので記入しましょう。登山届の半チケットを下山後に回収しているのでお忘れなく。
少し歩くと天狗尾根ルート・ヌクビ沢ルート、井戸尾根ルートとの分岐があります。案内に沿ってもう少し進むといよいよ登りがスタート。ゴツゴツした岩を抜け、雑木帯の緩路が続きます。
6:55 四合目~五合目
雑木帯の中、あっという間に四合目です。ここから通称「井戸ノ壁」と呼ばれる急登が続きます。登山道はつづら折れにグイグイと高度を上げていきます。雑木帯はブナ林へと変化していきます。この時点ではまだまだ紅葉しておらず、緑色の新鮮な葉色が目立ちます。
7:15 五合目~六合目(展望台)
五合目の焼松に到着です。視界が開け、奥には山頂へと続く米子沢が見えます。五合目は小さな広場になっているので、休憩するにはちょうど良い場所です。
辺りはすっかりブナ林となり、その葉色はしだいに黄色味を帯びてきます。十日町市にある美人林を彷彿とさせるような、そんなブナ林をひたすら進んでいきます。途中、ぬかるみが多いので足元には注意しましょう。
7:40 六合目(展望台)~七合目(物見平)
六合目の展望台にて視界が開け、その先には天狗岩とヌクビ沢、尾根の高みには三角錐の山頂をもつ割引岳が見えてきます。かっこいい山容を横目に進みます。
8:10 七合目(物見平)~八合目
七合目の手前。スパッと森林限界を超えたその先には、立派なニセ巻機がその姿をあらわします。赤黄緑に色づいた草木、青い空、ガスって白を被った山容にしばらく見とれてしまいます。大興奮スポットですよ。
七合目は広い岩場になっています。八合目までは急登が続くので、美しい景色を眺めながらしっかりと休憩しましょう。ちなみに振り返ると、苗場山や妙高山方面の景色がよく見えます。
8:35 八合目~九合目(ニセ巻機)
八合目からは踏みつけによって表土が流出したガレ地になっており、ニセ巻機に続く斜面は階段状に登山道が整備されています。植生の再生や保護が行われているので、道を外れないように注意しましょう。それにしても急登です。高度が高くなっていることもあり息が上がります。
8:50 九合目(ニセ巻機)~巻機山避難小屋
九合目がニセ巻機となります。ニセ巻機でも360度大パノラマビューで、十分すぎるくらいの景色が堪能できます。
ここまで来ると景色が一変し、草原が眼の前に広がってとても開放的。そしてようやくホンモノの巻機山が見えてきます。圧巻の山容に思わず息をのむことでしょう。このあとは木道が続き、一旦下ってから上り返しとなります。
8:55 巻機山避難小屋~御機屋
巻機山避難小屋です。中はわりときれいそうでしたが未確認です。トイレは男女共用、和式トイレです。使用料はお気持ちで100円。ちょっと狭いし、決してきれいではありませんが我慢しましょう。水場は小屋前を少し下った米子沢付近にあります。
御機屋までさいごの一登りです。黄金色に輝く草木の絨毯、かわいらしい池塘などを眺めつつ進みましょう。
9:15 御機屋~巻機山山頂~休憩
急登を登り切ると御機屋に到着です。正確には御機屋から牛ヶ岳に向かい、10分くらい歩いたところが巻機山の最高点となります。石が積んであるので行けばわかります。
当日のこの時間、山頂では爆風が吹き荒れておりとても寒かったです。しかもガッスガスで何にも見えません。最高点を過ぎ、一旦は牛ヶ岳に向かいましたが、有名な池塘の写真だけ撮って途中で引き返してきました。おとなしく山頂で軽食をいただき、すぐに下山することにしました。
ちなみに正午くらいから晴れたようです。
10:00 巻機山山頂~下山開始
割引岳と牛ヶ岳にうしろ髪をひかれながらも下山開始です。この間にも続々と登山者が登ってきます。登山道は決して広くありません。道を譲りながら進んでいきます。途中でなんども振り返りながら、巻機山の景色を目に焼き付けます。写真もたくさん撮りました。
12:25 登山口
小休憩をとりながら無事に下山です。駐車場の水場で登山靴が洗えます。せっかくなのできれいにして持ち帰りましょう。
湯らりあ
登山のあとは温泉に限ります。ということで、六日町駅近くの小さな公衆浴場に立ち寄ります。大人一人450円だったかな。シャンプーやボディソープはありません。その場で購入するか持参するかです。管理ミスのせいか、野沢温泉なみに熱かったです。
巻機山について
巻機山は山頂部の連なる巻機山本峰、割引岳、牛ヶ岳の山塊全体を総称する呼び名です。遠方から見る山容はどっしりとして優美です。冬季には山頂部は10mを超す積雪があり、その雪が巻機山の自然を作り上げ、山頂部の雪田草原は巻機山の自然を代表するものです。オオシラビソ林の点在する景色も山容に見事に溶け込み、巻機山の優美さを引き立てています。