【Nikon D40+AF-S NIKKOR 18-70mm f3.5-4.5G ED】厳冬期の里山登山で使ってみた|作例10枚
Nikon D40+AF-S NIKKOR 18-70mm f3.5-4.5G EDを厳冬期の里山登山で使ってきました。感想とともに作例を少しご紹介します。
※レンズにゴミが付着して写っていますがそこは気にしないでください。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/320秒 ISO感度:200
太陽がまだ昇り切っていない時間帯、実際はもう一段階ほど明るいです。今回の写真すべてに言えるのですが、光量が強い日はバックモニターが見づらくて適正露出を決め兼ねます。ヒストグラムでも確認しましたがこの写真は暗すぎるのでちょっと失敗です。
絞り値は風景写真用にあえてf8で固定して撮っています。雪山では青かぶり必至だったので晴天(-3)で暖色に寄せましたが青かぶりは防げませんでした。曇天や晴天日陰でも試してみるべきでした。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/400秒 ISO感度:200
太陽が昇ってきました。ド逆光ですが絞っているせいかゴーストやフレアは認めません。中心部が白飛びしているのはやむを得ないかと思いますが、全体的にはきっちりと解像しておりいい感じです。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/1000秒 ISO感度:200
半逆光にて右上にゴーストを認めますが、そんなことはどうでもよくなるくらいの大絶景ではないでしょうか。格安セットでこれだけ写ってくれるのだから何も言うまい。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/800秒 ISO感度:200
最大望遠70mmにて撮影していますが、解像度は変わらないように思います。それはそれとして毎度悩ましいのですが、登山ではやはりもう少し望遠端が欲しくなります。登山では便利ズームが最強だと確信しています。APS-Cだと18-140 or 18-200、フルサイズだと24-120 or 24-200あたりが良さそうですね。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/640秒 ISO感度:200
登山では平地のように移動するのが困難な場合が多いです。移動中に寄ったり引いたり、便利ズームが最大限に生かされる場面です。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/500秒 ISO感度:200
このように結構な急斜面を上り下りしますが、軽量・コンパクトなのでさほど邪魔になりません。余談ですが登山では厚手グローブをするため物理ボタンが最強です。その点、Nikon D40はハイエンド機には劣るものの物理ボタンが使えるのでわりと扱いやすいです。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:200
大小様々なスノーモンスター。ホイップクリームのような、いやシルクを引いたような滑らかな雪面が伝わるでしょうか。エントリークラスでもこれくらい撮れちゃう。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:200
さて今回登ったのは二王子岳というところです。山頂にはシンボルマークである青春の鐘についた厳冬期限定のエビの尻尾がそびえ、眼前には飯豊連峰がドカーンと広がっています。最強の大絶景です。CCDセンサー特有とも言える鮮やかな青空色も目を引きます。色って印象に残りますよね。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/1600秒 ISO感度:200
飯豊連峰の最高峰、大日岳もよく見えました。山岳の起伏までしっかりと解像できています。無論、ズームアップしたら粗さが目立つのでNGです。
絞り値:f8 シャッタースピード:1/1250秒 ISO感度:200
Nikon D40のJPGデータは通常設定でもやや派手目な色合いになっています。RAWデータと比べるとウェアはだいぶ着色されています。まあでもこれも含めてD40の良さですね。白飛びはギリギリ抑えられているような。
スポンサードサーチ
感想
Nikon D40とAF-S NIKKOR 18-70mm f3.5-4.5G EDを厳冬期の里山登山で使ってきました。古いカメラとレンズですが、それなりに光量が確保できていれば問題なく撮影できます。
今回は雪上ということで青被り必至だったため最初からホワイトバランスを晴天(-3)に設定して挑みましたが、結果的に青被りを完全に防ぐことはできませんでした。曇天や晴天日陰も試すべきでしたが、こういうときは青かぶり防止のフィルターとかあるんですかね。というか、そもそも青かぶり防止のためのホワイトバランス設定ってこれで合っているのでしょうか…。
とはいえ例えば完全に青かぶりを除去してしまうと、それはそれでなんだか物足りないというか冬の冷たさが感じられなくなる気もします。したがって程々に青さは残すべきなのかもしれませんね。
ところでNikon D40は2006年に発売されたエントリークラスのデジタル一眼レフカメラです。610万画素という低画素がゆえ、なんといってもデータが軽い軽い。パソコンを圧迫しないので助かっています。ただし引き延ばしたり、壮大にトリミングしてはいけません。途端に粗さが目立ちます。
さらにみんな大好きCCDセンサーを搭載している貴重な存在です。改めて使ってみるとCCDセンサーの色はやっぱり独特というか派手だなと感じます。花や風景を撮るときにはもってこいの存在かもしれせん。
AF-S NIKKOR 18-70mm f3.5-4.5G EDは2007年に発売された、DXフォーマット(APS-C)専用のいわゆる標準ズームレンズです。いつも登山で使っていますが、年式と値段のわりに総じて優れたレンズだなと感じます。
標準ズームレンズだけに大体のものは撮れます。とはいえ毎度思うことですが、登山では圧倒的に望遠端が足りません。140mmないし200mmあればきっと事足りるでしょう。
さてそれはさておき、登山において軽さは大正義です。しかもいつ落としたり汚れてしまうかわかりません。このカメラとレンズであれば「安い、軽い、使いやすい」の三拍子が揃っています。登山カメラの候補として、特に初心者のうちは選択肢に入れてみても良さそうです。