【火打山】笹ヶ峰ルートから日帰り登山|実働7時間|2021年8月21日
火打山の登山を検討中の方
『笹ヶ峰ルートから日帰り登山を考えてるんだけど、参考までにスケジュールや感想を聞きたいな』
この記事は備忘録ですが、少しでも参考になれば幸いです。
本日の内容
- 感想
- スケジュールなど
- 登山ルート
- 火打山について
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感想
数年ぶり2回目の火打山でしたが、いいですね。さすが日本百名山です。富士見平を過ぎたあたりから一気に開け、思わず「お~」っと声が出ます。しばらく進むと火打山が見えてきます。
高谷池ヒュッテあたりからは圧巻の景色でどこをとっても画になりますが、天狗の庭から見える『逆さ火打山』は絶好の映えスポットです。ここを過ぎると、最後までほぼ登りっぱなしです。
標高が高いこともありかなり息が上がります。それでも振り返ると眼下に広がる素晴らしい眺望をエネルギーに変え、ひたすら登ります。天候によりますが、山頂からは360°の大パノラマが堪能できます。また行きたい、そう思わせてくれる山です。
余談ですが、ストレスなく登りたい方は8月後半~9月前半がおすすめです。スタッフも言っていましたが、やはりこの時期は空いているようです。理由は単純に中途半端な時期だから。百名山制覇のため、すいすいと登りたい方にもおすすめです。
スケジュールなど
【日にち】2021年8月21日(土)
【天候】晴れ~やや薄曇り~小雨、微風
【気温】18℃前後?
【登山ルート】笹ヶ峰 ↔ 火打山のピストン
【距離】18kmくらい
【時間】実働7時間(登り4時間、下り3時間)※山頂で休憩60分
【電波状況】ところどころ入りにくいですが、山頂はバッチリ(au)
【紅葉】さすがに早いですが、池塘あたりはうっすらと色づいていたような
登山ルート
※笹ヶ峰から火打山までのルートは〇合目表記ではなく、〇kmで表記されています。往復およそ18kmのようです。結構長いです。
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7:30 登山口~黒沢橋
天候や時期のせいもあり、かなり空いていました。さっさと準備をしてスタートです。入口にて500円でストラップが購入できます。ライチョウの保護活動などに使うそうです。もちろん任意なので断っても大丈夫です。ブナ林のなか、ひたすら木道に沿って進みます。ウォーミングアップにちょうどいいです。
8:05 黒沢橋~十二曲がり(1/12)
きれいな清流に到着です。連日の雨の影響でしょうか、おそらく水量が多かったと思います。川沿いに降りて、少し休憩してもよさそうです。
8:15 十二曲がり(1/12)~(12/12)
ほどなくすると十二曲がりに到着です。イメージに反してあっという間に登り終えます。たしかに急ですが、短いのでサクサク進みます。12/12の地点が開けているので、ちょっとした休憩ができます。
8:30 十二曲がり(12/12)~富士見平
一部開けたところから、残雪のある北アルプスがよく見えました。その後はやや険しい登りを経て、富士見平まで針葉樹林帯のなかを進んでいきます。
9:15 富士見平~高谷池ヒュッテ
富士見平は分岐点になっています。真っ直ぐ進むと火打山、右へ進むと妙高山です。妙高山へのルートは高谷池ヒュッテを過ぎたあたりにもあります。今回は火打山なので真っ直ぐ進みましたが、ほどなくすると視界が一気に開けます。これまでの疲れが吹き飛ぶくらいにテンションが上がります。
しばらく、ゆるく巻くように歩いていると、突然、視界に火打山や焼山が見えてきます。絶景です。その麓には小さく高谷池ヒュッテも見えてきます。途中、うっかりすると見過ごしてしまいますが、アルプスを眺望できる脇道があります。すこし雲がかかっていましたが、北アルプスが見えました。そうこうしているうちに、高谷池ヒュッテに到着です。
10:00 高谷池ヒュッテ~(休憩15分)~天狗の庭
高谷池ヒュッテにはベンチがあるので腰を掛けて休憩です。ここでは協力金100円を支払ってトイレを借りました。目の前には高谷池、その先には火打山の頂上が見えています。気持ちが高ぶりますが、ここからが地味に長いです。
10:30 天狗の庭~ライチョウ平
大きな石が転がるガレ場を超え、木道を進んでいくと標高2,110mに位置する天狗の庭に到着です。ここでは最大映えスポットである『逆さ火打山』を見ることができます。とはいえ、無風~微風でないと難しいです。今回は幸いにして微風でしたので、バッチリと捉えることができました。天狗の庭を過ぎるとさらに登り、一気に高度を上げていきます。
11:00 ライチョウ平~火打山山頂
およそ30分、ひたすら登るとライチョウ平に到着です。残念ながらライチョウは不在でしたが、アサギマダラという『旅するチョウ』が出迎えてくれました。旅するチョウなんて浪漫がありますね。さて、一息ついたら最後の登りです。わりとスピードハイクで来たのもありますが、高山だけにやたらと息が上がります。もう少し。
11:30 火打山山頂~休憩60分~下山
登山開始からおよそ4時間、ようやく火打山山頂に到着です。しばらく、360°の大パノラマビューを堪能。その後、記念撮影を済ませ食事を取っていると、あっという間にガスに囲まれてしまいました。60分ほど休憩して下山開始です。
15:15 登山口
いつもそうですが、下山時はただただ黙々と下っていきます。なんだかんだ3時間くらいかかりましたが、無事に下山しました。
火打山について
火打山は妙高連峰の一座で最高峰です。主峰の妙高山、活火山の焼山とならび、この3峰を頚城三山や妙高三山と呼びます。妙高山や焼山とは対照的に、なだらかな山容で気品があります。
火打山の魅力の一つに豊富な高山植物があります。2,100m付近の高谷池や天狗の庭では湿性高山植物の群落が見られます。代表的な花が赤紫色の可憐なハクサンコザクラです。また、山頂付近のハイマツ帯には天然記念物のライチョウが生息しており、火打山が生息の北限となっています。
山頂からの展望が素晴らしく、北アルプスをはじめ八ヶ岳、上信越国境の山々、富士山まで見渡せます。山小屋で一泊すれば妙高山にも行けるので、かなり充実した山行になることでしょう。ちなみに火打山~妙高山の日帰り縦走もできますが、かなり速いても11-12時間くらいかかるようです。一般の方にはおすすめできません。