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【PENTAX K10D+smc PENTAX-M 50mm f/2】軽い小さい安い、でもよく写る

カメラ

PENTAX K10D+smc PENTAX-M 50mm f/2で早朝スナップをしてきました。感想とともに作例を少しご紹介いたします。

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PENTAX K10D+smc PENTAX-M 50mm f/2

  • すべて未加工
  • フィルター未使用
  • カスタムイメージ:ナチュラル
  • JPEG撮って出し
  • 焦点距離:換算75mm
  • ※絞り値は記録されないので不明ですが、ある程度絞って撮っていました。

    シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:800


    これは開放で撮りました。ベンチの割れた隙間に小さな命が芽吹いていました。全体的に淡い・甘い・収差を感じますが、若干ピントの甘さも影響しています。最短撮影距離が0.45mなのに加え、カメラがAPS-Cサイズなので意外と寄れるというかズームアップして撮ることができます。

    シャッタースピード:1/350秒 ISO感度:100


    いかがでしょう、ものすごいバブルボケです。写真中央はきれいな玉ボケ、周辺に向かうにつれて楕円ボケのように見えます。

    シャッタースピード:1/90秒 ISO感度:200


    これすごくないですか。フレア?ゴースト?フリンジ?によって被写体が紫色に染まってしまいました。半逆光なのでおそらく一番影響を受ける角度なのでしょう。ただそれだけの写真です。

    シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100


    結構絞ったと思いますが普通に撮れます。やや彩度やコントラストが低いのはレンズの性質でしょう。バッキバキに解像した写真も良いですがこれくらい柔らかい雰囲気も良いです。

    シャッタースピード:1/125秒 ISO感度:100


    これは開放で撮りました。わかりやすいくらい甘いですがこれがこのレンズの特徴と言えるでしょう。それでも最大開放値がf/2なのでピント面は比較的解像されているようにも思います。

    シャッタースピード:1/90秒 ISO感度:100


    ヒメホコリタケでしょうか。これも開放で撮りましたが若干ピントが甘いですね。PENTAX K10Dだとピント合わせが難しいんですよね…ただ目が悪いだけかもしれませんが。

    感想

    smc PENTAX-M 50mm f/2は1979年に発売されたレンズで、PENTAX MV-1のキットレンズ用として開発されたMシリーズでは最も安価なレンズです。手に取ってみると軽くて小さく、まるでパンケーキレンズのような存在です。このレンズはややクモリ・埃・絞り羽の油染みありで1,000円くらいで購入しました。

    分解清掃は想像以上に簡単でした。吸盤オープナーとカニ目レンチで全然難しいことなくサクッとできます。汚れは基本的に後面だけだったので、サッと開けてサッと拭いて終了です。残念ながらクモリを取り除くことはできませんでしたが、周辺だけなのでまあ影響はないでしょう。

    ちなみにこのレンズは貼り合せレンズを使用していないためバルサム切れの弊害がありません。きちんとメンテナンスすればずっと使い続けられるレンズかもしれません。

    肝心の写りのほうはというと作例的にどうでしょうか。少し触れましたが絞ってもやや彩度やコントラストが低く、なんとなく淡くて柔らかい雰囲気です。でもこれこそオールドレンズの良さと言えますね。好みの問題ですが写り過ぎないのは目に優しい。

    とはいえ開放撮影ではさすがに甘すぎるため、意図がなければ絞ったほうが無難かもしれません。また逆光気味では紫色のフレア?ゴースト?フリンジ?が現れたので、これまた意図がなければ撮影には少し気を遣うかもしれません。

    とまあ色々と書きましたが普通に使えるし楽しいレンズです。安価だけど侮るなかれです。きっと格安で手に入ると思うので見つけたら試しに買ってみてください。